50代で子宮腺筋症と診断された場合の治療法を教えてください。
閉経が近いため、ホルモン療法で症状を抑えるか、子宮をすべて取り除く手術(根治手術)を検討します。
50代で子宮腺筋症と診断された場合、治療方針は「閉経を待つか」「根本的な治療を行うか」の2つが主な選択肢となります。子宮腺筋症はエストロゲン(女性ホルモン)に依存する病気であるため、女性ホルモンの分泌が減少して閉経を迎える頃を境に、病気の活動が止まり、症状は自然に改善または消失することが期待されます。
治療法の選択肢は、症状の重さや進行具合、そして患者さんの希望を総合的に判断して決められます。
1. 症状を和らげながら閉経を待つ薬物治療
症状が軽症〜中程度であれば、痛み止め(鎮痛薬)やホルモン剤で一時的に症状を抑え、自然な閉経を待つことが選択肢となります。
2. 根治を目指す手術治療
薬物治療を行っても症状(月経痛や過多月経による貧血など)が十分に改善しない場合や、症状が非常に重い場合には、手術が検討されます。
- 子宮摘出術(根治手術):子宮をすべて取り除く手術は、子宮腺筋症を根本的に治す根治療法です。
- その他の手術:妊娠の希望がない過多月経に対して行うカテーテル治療(マイクロ波子宮内膜アブレーション)なども、子宮摘出術の代わりとして考慮されることがあります。
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Ubie株式会社 産婦人科
金沢 誠司 監修
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