子宮腺筋症
「子宮腺筋症」とは、本来子宮内にあるはずの内膜に似た組織が子宮の筋肉層に入り込み、増殖する病気です。激しい月経痛や過多月経、貧血、骨盤痛などの症状がみられます。日常生活に支障が出る場合は婦人科を受診しましょう。
Ubie株式会社 産婦人科
金沢 誠司 監修
治療について
子宮摘出術は保険適用です。子宮温存手術は先進医療で一部自己負担となります。
主に子宮内膜の増殖を抑える黄体ホルモン製剤や低用量ピル、月経を一時的に止める偽閉経療法があります。
過多月経と月経困難症に保険適用があり、子宮腺筋症の症状緩和に有用です。
病巣を根本的に治す「子宮摘出術」と、妊娠の可能性を残す「子宮温存手術」があります。
手術による合併症の他、卵巣を同時に摘出した場合は、更年期障害のような症状が出現することがあります。
子宮が著しく肥大している場合や、子宮筋層が厚いと効果が不十分なことがあります。
子宮腺筋症の治療は薬物療法と手術療法があり、妊娠希望の有無などで決定されます。
大まかな入院期間目安は、腹腔鏡手術で5日から6日程度、開腹手術で9日から10日程度です。
術式や医療保険の適用状況など、様々な条件で費用が異なります。詳細は病院窓口へお問い合わせください。
子宮腺筋症による月経困難症の治療に、低用量ピル(LEP)は使用されます。
GnRHアゴニスト製剤により一時的に閉経に近い状態にし、病変部を縮小させ症状を改善する治療法です。
症状の悪化を放置せず、月経痛や出血の程度を把握し、早めに婦人科を受診することが最も重要です。
病気について
閉経が近いため、ホルモン療法で症状を抑えるか、子宮をすべて取り除く手術(根治手術)を検討します。
医学的に禁止されている特定の食品はありません。
子宮内膜に似た組織が、子宮の筋肉内にできるのが腺筋症、子宮外にできるのが内膜症です。
子宮腺筋症は女性ホルモンに依存するため、閉経を迎えると進行が止まり症状は改善します。
閉経時まで子宮腺筋症に伴う症状が増悪する恐れがあります。
ストレスで子宮腺筋症が悪化するといった直接的な関係はないと考えられます。
人工妊娠中絶などの子宮内処置が子宮腺筋症の原因となる可能性はあります。
子宮腺筋症はエストロゲン(女性ホルモン)に依存する病気で、進行や症状と深く関係します。
子宮筋層内に明瞭な嚢胞を形成する子宮腺筋症です。
子宮腺筋症でも妊娠は可能ですが、不妊や妊娠トラブルの原因となる可能性があります。
子宮腺筋症は、不妊や流産・早産などの妊娠トラブルの原因となる可能性があります。
子宮腺筋症自体が性行為を禁じるわけではありませんが、症状により性交時に痛みを感じることがあります。
体重減少(痩せること)によって子宮腺筋症が治るという医学的根拠はありません。
20代や妊娠経験のない方でも、子宮腺筋症を発症することがあります。
症状の重さや仕事への影響によります。症状が重く日常生活に支障がある場合は休職や治療が必要になります。
症状の軽減には、運動を含む生活習慣の改善指導を合わせて行うことが大切です。
年齢や症状の程度に応じて、治療の必要性を総合的に判断し方針を決定します。
症状は月経の量が多くなる過多月経や月経痛であり、通常、月経が来なくなる原因とはなりません。
女性ホルモンの影響を長く受けるため、病気が進行し症状が悪化しやすくなる可能性があります。
子宮の筋肉の中に、子宮内膜に似た組織が発生し、強い生理痛や過多月経などの症状を引き起こす病気です。
明らかな遺伝病ではないですが、体質や遺伝的要素が一部関連している可能性が指摘されています。
子宮腺筋症に「軽度」の明確な定義はありませんが、症状が軽く、治療薬で管理できる状態を指します。
子宮腺筋症そのものが直接の原因となって死亡することは、極めてまれと考えられます。
通常は「がんに変わる病気」ではないですが、ごくまれにがんに変化(悪性転化)する可能性があります。
子宮腺筋症が進行すると子宮の筋肉の層が厚くなり、子宮全体が大きく肥大することがあります。
子宮腺筋症により子宮が肥大し、お腹が出ることがあります。
子宮腺筋症は妊娠によって一時的に症状が抑えられる可能性はありますが、完治することはありません。
「コーヒーは飲んではいけない」という医学的な根拠はありません。
直接的な原因は不明ですが、子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉組織内で増殖する病気です。
子宮の筋肉に病変が広がるのが腺筋症、筋肉に良性のかたまりができるのが筋腫です。
子宮が大きくなり下腹部がぽっこり出ることがあります。全身肥満の原因となる可能性は低いと考えられます。
子宮腺筋症は産後に発症・悪化する可能性があります。
科学的根拠は乏しいですが、鍼灸療法(ツボ押し・灸)が月経痛・骨盤痛の緩和に役立つ可能性があります。
症状について
まずは専門医を受診しましょう。緊急性を評価し、ホルモン治療などを検討します。
子宮腺筋症に特徴的なおりものはありません。
激しい月経痛(腹痛・腰痛・骨盤痛)や過多月経、それに伴う貧血などが主な症状です。
子宮腺筋症の症状の一つである骨盤痛や下腹痛として生じることがあります。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
子宮腺筋症の痛みは、激しい月経痛や長期にわたる骨盤痛、下腹痛として現れます。
子宮腺筋症による過多月経が起こると、血の塊が出やすくなります。
はい、子宮腺筋症が一因となって日中に強い眠気が出る可能性があります。
薬物療法(ホルモン剤や痛み止め薬)が基本ですが、生活習慣改善や温めることも有用な場合があります。
はい、子宮腺筋症が原因で吐き気を催すことはあります。
子宮腺筋症の主な痛みは月経時や慢性的な骨盤痛であり、通常は排卵痛との直接の関係性は低いです。
強い月経痛や過多月経として現れ、月経を重ねるごとに症状は悪化していきます。
大量出血、急激な腹痛、意識がはっきりしないなど全身状態が不安定な場合は、救急対応が必要です。
子宮腺筋症でも、症状がほとんどない・まったく自覚がなく、偶然エコーやMRIで見つかるケースもあります。
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(参考文献)
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