子宮腺筋症の悪性転化について教えてください。
通常は「がんに変わる病気」ではないですが、ごくまれにがんに変化(悪性転化)する可能性があります。
分子レベルの研究では、子宮腺筋症の病気部位の一部に、がん関連遺伝子(KRAS変異など)の異常が見つかることがあり、ごく一部のケースで悪性(がん)へ変化(悪性転化)する可能性が示されています。
しかし、大規模研究や診療ガイドラインでは、子宮腺筋症を「がんの前段階」とみなしてはおらず、日常診療上は良性疾患(がんではない)として扱われています。
どんなときに注意が必要か
今までの症状と明らかに異なる(急速に子宮が大きくなる、閉経後なのに出血が続く、急な強い痛みや大量出血など)場合は、まれながら悪性腫瘍を含めた検査が必要になります。
特に閉経後やホルモン状態が変わった時期に症状が新たに出てきた・悪化した場合は、自己判断で様子を見ず、早めに婦人科で超音波検査やMRIなどの確認を受けることがすすめられます。
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Ubie株式会社 産婦人科
金沢 誠司 監修
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