子宮腺筋症の場合、日常生活で気を付けることはありますか？

子宮腺筋症は、女性ホルモンの影響を受けて進行する病気であるため、月経がある間は症状が悪化していく可能性があります。そのため、日常生活で以下の点に注意し、重症化する前に適切な対応を取ることが大切です。

【症状の早期発見と受診】

月経を重ねるたびに、月経痛や過多月経（月経の量が多いこと）による貧血の症状が増強し、日常生活に支障を来す可能性があります。症状が重くなる前に、医師と相談して早めに適切な治療を受けることが大切です。特に、以下のような状態は過多月経の可能性があるため、原因を調べる必要があります。

• 昼間でも夜用ナプキンを使う日が3日以上ある
• 普通のナプキン1枚が1時間もたない
• 健康診断で貧血を指摘された

【鎮痛薬の適切な使用】

• 月経痛に対して鎮痛薬を使用する場合、痛みがひどくなる前の、始まったばかりの早い段階で服用することが推奨されています。
• 胃腸の負担を軽減するため、胃の粘膜を保護する薬の併用について医師に相談しましょう。

【薬物療法中の注意】

• ホルモン療法薬の使用中は、通常の月経時以外の性器からの出血（不正性器出血）が見られることがあります。
• 出血量が多く長く続いたり、まれに一度に大量に出血したりした場合は、貧血になるおそれがあります。
• 出血が子宮がんなどによるものでないことを確認する必要があるため、医師に相談してください。