子宮腺筋症はエストロゲンと関係がありますか?
子宮腺筋症はエストロゲン(女性ホルモン)に依存する病気で、進行や症状と深く関係します。
子宮腺筋症(子宮の筋肉の層に、子宮内膜に似た組織ができる病気)は、エストロゲン(女性ホルモン)がその病態の進展と症状を大きく左右します。子宮腺筋症は「エストロゲン依存性疾患」と定義されており、女性ホルモンの影響を受けて病気の部位が増殖し、症状が悪化します。
具体的な関係は次の通りです。
病気の進行
子宮腺筋症の組織は、正常な子宮内膜と同じように女性ホルモン(エストロゲン)の刺激を受け、周期的に増殖と出血を繰り返します。 これにより、病気の部位がある子宮の筋肉の層が厚く硬くなり、子宮全体が大きく(肥大)なります。
症状の悪化と改善
エストロゲンの分泌がある限り、子宮腺筋症は進行し、月経痛や過多月経といった症状は増強し、日常生活に支障をきたす可能性があります。しかし、女性ホルモンの分泌が減少する閉経を迎えると、子宮腺筋症の病気の活動が止まるため、関連する症状は消失、または改善します。
治療法
エストロゲンの影響を抑えることが治療の中心となります。例えば、ジエノゲストなどのホルモンのお薬は、排卵を止めることで女性ホルモンの上昇を抑制する作用があり、月経痛や骨盤の痛みを和らげる効果があります。この薬の作用により、子宮の内側の膜(子宮内膜)が薄くなることが知られています。
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(参考文献)
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最終更新日:
Ubie株式会社 産婦人科
金沢 誠司 監修
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