メタボリックシンドロームがあると糖尿病になりやすいですか?
なりやすいとされています。心血管疾患のリスクも高まります。
メタボリックシンドロームは、それ自体が糖尿病や心血管疾患の前段階と考えられています。ここではリスクの大きさを解説します。
メタボリックシンドロームと糖尿病の関係
メタボリックシンドロームの人は糖尿病になりやすいとされています。メタボリックシンドロームを呈する多くの人はインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)を持ち、2型糖尿病の発症リスクも高いとされています。このようにして発症する糖尿病は、境界型の段階から動脈硬化性心血管疾患の基盤として認識が必要とされています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
心血管疾患のリスク
日本の調査で、次のように報告されています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
- 2008〜2015年の特定健診受診者664,926人を対象にした調査では、メタボリックシンドロームがある人は、ない人に比べて心血管死の起こりやすさが1.39倍高くなる
- 日本のウエスト周囲長(腹囲)基準を用いた10報の研究をまとめて解析した調査では、メタボリックシンドロームがある人は、ない人に比べて心血管死の起こりやすさが40〜64歳の男性で2.95倍高くなる
腹囲が基準未満の場合の注意点
腹囲が基準未満であっても、必ずしも安心とは言えません。同じメタ解析では、BMIが25kg/m²未満で腹囲の増大がない群でも、2つの危険因子が重なると心血管疾患リスクは2.41倍(40〜64歳の男性)となっており、内臓脂肪の蓄積がない危険因子集積例でも動脈硬化性疾患のリスクは高いことに留意が必要とされています。
最初に取り組むこと
個々のリスク因子をそれぞれ治療するのではなく、第一に食事・運動を含めた生活習慣の改善を通じて、基盤となる内臓脂肪の蓄積を減らすことを目指します。それにより複数のリスク因子の包括的な改善が期待できるとされています。健診で指摘された場合は、医療機関への受診をご検討ください。
メタボリックシンドロームについて、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂, 2024(第13章 13-5「メタボリックシンドロームとは何か?」)
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編集・監修基準について
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はまさき医院 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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