熱が上がったり下がったりする場合、どのような病気が考えられますか?
感染症、自己免疫系の病気、リンパ腫、薬剤熱などが考えられます。
熱が上がったり下がったりする場合、感染症、自己免疫系の病気、リンパ腫、薬剤熱などが原因として考えられます。それぞれについて以下で詳しく説明します。
感染症
特に、マラリア、ブルセラ症、結核などが原因となります。
マラリア
マラリアはマラリア原虫に寄生された蚊に噛まれることによって発症する病気です。種類によって、24〜72時間ごとに高熱を繰り返します。血液検査によって診断されます。
ブルセラ症
ブルセラ症は、一般的にはブルセラ症に感染した家畜の肉や乳を、加熱が不十分なまま摂取することで発症します。ブルセラ症の場合、午後から夕方にかけて発熱し、朝には解熱するという症状が数週間続きます。血液検査などによって診断されます。
結核
結核の場合、発熱に加え、咳、たんなどの症状が現れ、それが2週間以上続きます。症状は良くなったり悪くなったりします。胸部X線(レントゲン)検査やたんを調べる検査などによって診断されます。
自己免疫系の病気
特に、成人スティル病、家族性地中海熱、PFAPA症候群などが原因となります。
成人スティル病
成人スティル病は原因不明の病気です。一般的には1日に1,2回発熱するとされています。典型的には1日1回以上の高熱(39℃以上)を伴い、サーモンピンク色の発疹や関節痛などの症状も現れます。
家族性地中海熱
家族性地中海熱は遺伝子との関連が指摘されている病気です。4週間ごとに発熱する場合が多く、発熱は半日から3日間持続します。発熱に加えて、腹痛、胸痛、関節痛なども特徴的な症状です。
PFAPA症候群
PFAPA症候群は原因不明の病気です。主に幼少期に発症する病気で、発熱に加え、口内炎や首の腫れ、のどの炎症などの症状が現れます。これらの症状は3~8週間ごとに繰り返し出現し、3〜6日程度続きます。通常は4〜8年で治癒します。
リンパ腫
リンパ腫は血液がんの一種で、血液の中のリンパ球ががん化することで起こる病気です。数日間の発熱を繰り返すことがあります。
薬剤熱
副作用によって発熱を引き起こす薬剤があります。この薬剤を定期的に使用した場合、発熱を繰り返す可能性があります。薬剤熱は薬の投与後24時間以内に発症することが多く、薬の中止により通常24〜72時間以内に解熱します。
原因を特定するためには、詳しい問診や検査などが必要です。熱が上がったり下がったりする場合には専門の医療機関を受診するようにしましょう。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
3日間続くひどい咳と発熱があります、何科を受診すべきでしょうか?
3日前から咳がひどく、夜も眠れません。体温は37.5℃以上で、のどと胸の痛み、血が混ざったたんも出ます。のどの痛みは4日前からで、黄色や緑色のたんが出始めて4日経過しています。精神的なストレスも感じており、何科を受診すべきか教えてください。かかりつけの病院がなく、相談しやすいところを探しています。よろしくお願いします。
30代 / 男性
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50代 / 女性
医師の回答を見る
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60代 / 女性
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(参考文献)
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難病情報センター.“免疫系疾患分野|周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎症候群(PFAPA)(平成24年度)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/3243,(参照 2024-09-11).
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