抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)の余命はどれくらいですか?

SIADH自体の余命はなく、原因疾患によります。がんが原因なら予後は厳しく、薬剤性など一過性なら寿命に影響は少ないです。

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)そのものに「余命」という考え方はありません。なぜなら、SIADHは独立した病気というよりも、何か他の原因となる病気(基礎疾患)があって発症する「症候群(症状の集まり)」だからです。

したがって、SIADHと診断された方の余命は、SIADHの原因が何かによって大きく左右されます。

予後が厳しい場合

SIADHの原因が、肺がん(特に小細胞肺がん)などの進行した悪性腫瘍である場合、そのがん自体の予後が患者さんの余命を決定します。この場合、SIADHによる低ナトリウム血症は、全身状態を悪化させ、治療を困難にする要因のひとつとなり得ます。

余命に影響が少ない場合

一方で、SIADHの原因が薬剤の副作用であったり、肺炎などの一時的な感染症であったり、手術後の一時的な状態であったりする場合は、原因薬剤の中止や原因疾患の治療によってSIADHは改善します。この場合、SIADHが直接的に寿命を縮めることはほとんどありません。

このように、SIADHの余命は一概には言えません。重要なのは、SIADHと診断された際に、「なぜSIADHが起きているのか?」という原因を正確に突き止めることです。その原因疾患の治療方針や見通しが、患者さん自身の予後を考えるうえで最も重要になります。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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