抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
まずは内科や総合診療科を受診するのが一般的です。原因に応じて、内分泌内科、神経内科、呼吸器内科などの専門科と連携して治療します。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が疑われる場合、最初に受診すべき診療科は内科または総合診療科です。
SIADHの初期症状である倦怠感や吐き気、軽い頭痛などは、多くの病気に共通する非特異的な症状です。そのため、まずは内科で全身の状態を診察し、基本的な血液検査(特にナトリウム濃度)や尿検査を行って、低ナトリウム血症の原因を幅広く探ることが重要です。かかりつけ医がいる場合は、まずそちらに相談するのがよいでしょう。
その後の精密検査や治療は、SIADHの原因として何が疑われるかによって、専門の診療科が担当します。
- 内分泌内科:SIADHはホルモンの異常が本体であるため、診断や治療の中心となる専門科です。原因がはっきりしない場合や、専門的な治療が必要な場合は、内科から紹介されます。
- 神経内科:頭痛やけいれん、意識障害といった神経症状が強い場合や、脳の病気(脳腫瘍や髄膜炎など)が原因として疑われる場合に受診します。
- 呼吸器内科:咳や息切れなどがあり、肺の病気(肺炎や肺がんなど)が原因として疑われる場合に受診します。
- 腫瘍内科:がん治療中に発症した場合や、悪性腫瘍が原因と疑われる場合に受診します。
重度の意識障害やけいれんなど、緊急性が高い症状がある場合は、迷わず救急外来を受診してください。
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(参考文献)
Goce Spasovski et al. Clinical practice guideline on diagnosis and treatment of hyponatraemia. Nephrol Dial Transplant. 2014, Suppl 2, i1-i39.
Horacio J et al. The Syndrome of Inappropriate Antidiuresis. N Engl J Med. 2023, 389, 1499 - 1509.
.“バソプレシン分泌過剰症(SIADH)の診断と治療の手引き”.医学情報・医療情報 UMIN.https://square.umin.ac.jp/kasuitai/guidance/SIADH.pdf,(参照 2025-10-27).
有馬寛ほか.“間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版”.日本内分泌学会.https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.phpfile=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00818.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b,(参照 2025-10-27).
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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