抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)は難病指定されていますか?

いいえ、指定されていません。原因が特定でき、治療法もある程度確立されているため、国の指定難病の対象とはなっていません。

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)は、現在のところ、日本の厚生労働省が定める「指定難病」には含まれていません。「指定難病」とは、医療費助成の対象となる病気のことで、認定されるにはいくつかの条件があります。

主な条件は、

  • (1)原因が不明
  • (2)治療法が確立していない
  • (3)希少な病気である
  • (4)長期の療養が必要である

などです。SIADHは、これらの条件に完全には当てはまりません。

  • 原因が特定できることが多い:SIADHは、肺がん肺炎、脳の病気、薬剤の副作用など、原因となる病気や状態がはっきりしている場合が多くあります。
  • 治療法がある程度確立している:原因疾患の治療や水分制限、専門的な治療薬(V2受容体拮抗薬など)によって、多くの場合、症状をコントロールすることが可能です。

これらの理由から、SIADH自体は指定難病の対象とはなっていません。

ただし、SIADHの原因となっている病気、例えば肺がんなどの悪性腫瘍や、一部の脳疾患などが指定難病や他の医療費助成制度の対象である場合は、その制度を利用して関連する治療の助成を受けられる可能性があります。

したがって、SIADHと診断された場合は、その原因疾患に対する公的な支援制度がないか、主治医や病院のソーシャルワーカーに相談してみることが重要です。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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