抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)には初期症状はありますか?
はい、あります。しかし、倦怠感、食欲不振、吐き気、軽い頭痛など、他の病気と区別しにくい軽微な症状であることが多いです。
はい、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)にも初期症状はありますが、その多くは軽微で、他のありふれた体調不良と区別がつきにくいのが特徴です。
SIADHの症状は、体内の水分が過剰になることで引き起こされる「低ナトリウム血症(血液中の塩分濃度が薄まる状態)」によって起こります。初期の段階では、ナトリウム濃度の低下がまだ軽度であるため、症状も穏やかです。
具体的に現れうる初期症状としては、以下のようなものが挙げられます。
これらの症状は、風邪のひき始めや疲れ、ストレスなどでもよく見られるため、「少し体調が悪いだけ」と見過ごされてしまうことが少なくありません。
しかし、SIADHが進行し、ナトリウム濃度がさらに低下すると、症状は急速に悪化し、頭痛がひどくなったり、錯乱やけいれん、意識障害といった重篤な神経症状が現れる危険があります。
そのため、特に高齢者や、原因となりうる病気(肺や脳の病気など)の治療中の方、原因となる可能性のある薬を飲んでいる方で、上記のような原因不明の体調不良が続く場合は、SIADHの初期症状である可能性も考え、早めに医療機関に相談することが重要です。
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(参考文献)
Goce Spasovski et al. Clinical practice guideline on diagnosis and treatment of hyponatraemia. Nephrol Dial Transplant. 2014, Suppl 2, i1-i39.
Horacio J et al. The Syndrome of Inappropriate Antidiuresis. N Engl J Med. 2023, 389, 1499 - 1509.
.“バソプレシン分泌過剰症(SIADH)の診断と治療の手引き”.医学情報・医療情報 UMIN.https://square.umin.ac.jp/kasuitai/guidance/SIADH.pdf,(参照 2025-10-27).
有馬寛ほか.“間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版”.日本内分泌学会.https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.phpfile=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00818.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b,(参照 2025-10-27).
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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