手指や全身の震えがある

監修医師原瀬 翔平亀田総合病院 脳神経内科

更新日
2026/06/15
公開日
2021/07/13

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概要

手指や全身の震えがある場合、本態性振戦やパーキンソン病、甲状腺機能亢進症が原因として考えられます。ストレスや低血糖でも起きやすいとされています。震えが持続する場合は、医療機関への受診を検討してください。

シバリングとは

「シバリング」とはどのような症状ですか?

シバリングは、寒さや発熱時に起こる不随意な筋肉の震えです。体温維持のために熱を産生する生理反応です。

シバリングとは、体が震える症状のことを指します。医学用語ですが、日常的には「ガタガタ震える」や「ブルブル震える」と表現される状態です。

シバリングの主な特徴

  • 筋肉の収縮と弛緩が急速に繰り返されます
  • 通常、全身におよびますが、特に上半身で顕著にみられます
  • 歯がカチカチ鳴ることもあります
  • 布団をかぶっても震えが止まりません

シバリングの役割

主に体温調節のためです。筋肉を急速に動かすことで熱を生み出し、体温を上げようとする体の防御機構のひとつです。

シバリングは時に重篤な感染症を示唆している場合があります。もし前述したような症状が見られるようであれば、医療機関の受診をおすすめします。

さらに詳しく:「シバリング」とはどのような症状ですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
もっと詳しく「シバリング」を知る

シバリングの原因

ストレスが原因でシバリングになることはありますか?

ストレスで交感神経が活性化し、シバリングが起こりえますが、持続する場合は他の原因も考慮が必要です。

まれですが、ストレスがシバリングの原因になることがあります。

ストレスとシバリングの関係

強いストレスや不安は、自律神経系に影響を与え、身体的反応を引き起こすことがあります。シバリングはこの身体的反応のひとつとして現れることがあります。

メカニズム

ストレス下では、体内でアドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されます。これらのホルモンは、筋肉の緊張や震えを生じさせることがあります。

ストレス性シバリングの特徴

  • 突然発生することが多い
  • 特定のストレス要因と関連していることがある(例:公開スピーチ前、重要な試験の直前など)
  • 他の不安症状(動悸、発汗、めまいなど)を伴うことがある

ストレスによるシバリングと他の原因によるシバリングの違い

  • ストレス性のシバリングは通常、発熱を伴わない
  • 環境温度の変化とは無関係に発生する

対処方法

  • リラクセーション技法(深呼吸、瞑想、ヨガなど)を実践する
  • ストレス要因を特定し、可能な限り軽減する
  • 規則正しい生活リズムを維持する
  • 適度な運動を行う
  • 十分な睡眠をとる
  • 必要に応じて心理カウンセリングを受ける


ストレス性のシバリングが頻繁に起こる場合は、不安障害などの可能性もあるため、専門医に相談することをおすすめします。
ストレス以外の原因(甲状腺機能亢進症など)でもシバリングが起こることがあるため、持続する場合は医療機関で検査を受けることが重要です。

さらに詳しく:ストレスが原因でシバリングになることはありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科

シバリングの原因や考えられる病気には何がありますか?

寒冷曝露、感染症、甲状腺機能亢進症、低血糖などが主な原因で、時に重篤な病気の症状として現れる場合もあります。

シバリングの原因や考えられる病気にはさまざまなものがあります。

体温調節に関連する原因

  • 低体温症:体の芯の温度が異常に低下した状態です
  • 発熱初期:感染症などで体温が上昇し始める段階で起こることがあります

代謝や内分泌系の問題

神経系の問題

感染症

  • 敗血症:重度の全身性感染症で、シバリングを伴うことがあります

薬物関連

  • 薬物離脱症状:アルコールや某種の薬物の使用を突然中止した際に起こることがあります
  • 薬物の副作用:一部の抗うつ薬や抗精神病薬でシバリングが報告されています

心理的要因

  • 重度の不安やパニック発作:強い精神的ストレス下で起こることがあります

その他の医学的状態

  • 貧血:特に重度の場合、シバリングを引き起こすことがあります
  • 腎不全:特に透析中や直後にシバリングが見られることがあります


シバリングが一時的で明確な原因(例:寒い環境にいた)がある場合は、通常深刻な問題ではありません。
しかし、原因不明のシバリングが持続する場合や、他の症状(高熱、意識の変化、激しい痛みなど)を伴う場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。
特に高齢者や基礎疾患のある方の場合、シバリングは重篤な病気の初期症状である可能性があるため、注意が必要です。

これらの原因や病気は可能性の一例です。実際の診断には、詳細な問診や身体診察、必要に応じて各種検査が行われます。心配な症状がある場合は、自己判断せずに医師に相談することをおすすめします。

さらに詳しく:シバリングの原因や考えられる病気には何がありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
もっと詳しく「シバリング」を知る

受診の目安・何科を受診するべきか

シバリングがある場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

長時間続く、高熱や激しい震えを伴う場合は早急に、まず内科を受診してください。

シバリングがある場合の受診科と受診の目安について、説明いたします。

受診する診療科

内科

まず最初に内科を受診することをおすすめします。内科医が全身状態を評価し、必要に応じて専門科への紹介を行います。

その他の可能性のある診療科

  • 神経内科:神経系の問題が疑われる場合
  • 精神科:ストレスや不安が主な原因と考えられる場合
  • 感染症科:感染症が疑われる場合
  • 内分泌代謝科:甲状腺や血糖の問題が疑われる場合

病院を受診する目安

以下のような状況では、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。

シバリングの持続時間と頻度

  • 30分以上続く場合
  • 頻繁に(例:1日に複数回)発生する場合

併発する症状

  • 高熱(38.5℃以上)がある
  • 激しい頭痛や胸痛がある
  • 呼吸困難や動悸がある
  • 意識が朦朧とする、もしくは混乱している

全身状態

  • 極度の疲労感がある
  • 食事や水分が摂取できない

特定の状況

  • 寒冷環境に長時間曝露された後のシバリング(低体温症の可能性)
  • 最近手術を受けた後のシバリング
  • 慢性疾患(糖尿病、心臓病など)がある方のシバリング


上記の目安に当てはまらなくても、気になる症状がある場合は早めに受診することをおすすめします。
特に高齢者、妊婦、小児、免疫が低下している方は、軽度のシバリングでも早めの受診を検討してください。
夜間や休日の場合は、地域の救急医療情報センターや休日夜間診療所に相談するのも良い選択肢です。

最後に、自己判断は避け、心配な点があれば医療専門家に相談することが大切です。
シバリングの原因は多岐にわたるため、適切な診断と治療のために医療機関を受診することをおすすめします。

さらに詳しく:シバリングがある場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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対処法・セルフケア

自分でできるシバリングの治し方はありますか?

毛布での保温、温かい飲み物の摂取が有効です。安静にし、原因把握と対策が重要です。

まずシバリングに対して治し方があるかはその原因によります。また、シバリングは場合により重篤な病気を示唆する所見の可能性があるため、不安な場合は必ず医療機関を受診してください。

以下にご自身でも試すことができる方法を記載します。ただし、これらの方法は症状を和らげるためのものであり、根本的原因に対処するものではないことに注意してください。

1.体を温める

  • 暖かい毛布や服を身につける
  • 暖房の効いた部屋に移動する
  • 温かい飲み物(お茶やスープなど)を飲む

2.水分補給

  • 脱水症状を防ぐため、水やスポーツドリンクを飲む

3.適切な服装

  • 湿った服は避け、乾いた服に着替える
  • 重ね着をして調整しやすくする


繰り返しになりますが、シバリングは場合により重篤な病気を示唆する所見の可能性があるため、不安な場合は必ず医療機関を受診してください。

さらに詳しく:自分でできるシバリングの治し方はありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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検査・診断

シバリングのセルフチェックはできますか?

体温測定と震えの観察が基本で、持続時間、強度、随伴症状をチェックしてください。

シバリングにはさまざまな原因がありますが、セルフチェックにより、大まかな原因を知ることが可能です。

セルフチェックの方法

1.体の震えの観察

手や足、あごなどに小さな震えがないか注意深く観察します。
特に安静にしているときに、意図しない震えがあるかどうかを確認します。

2.体温測定

体温計で体温を測ります。平熱より低い場合、寒さによるシバリングの可能性があります。
37.5℃以上の場合は、感染症などの可能性があります。

3.環境の確認

周囲の温度が低くないか確認します。寒い環境にいる場合、それがシバリングの原因かもしれません。

4.感情状態の確認

強い不安や緊張を感じていないか自己チェックします。これらの感情状態でもシバリングが起こることがあります。

5.最近の食事や水分摂取の振り返り

十分な食事や水分を摂取していない場合、低血糖や脱水によるシバリングの可能性があります。

6.運動後の状態確認

激しい運動の直後であれば、疲労によるシバリングの可能性があります。

このようなセルフチェックを行うことで、シバリングの原因や重症度をある程度把握することができます。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、シバリングかどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

さらに詳しく:シバリングのセルフチェックはできますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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シバリングの治療

シバリングの治療や予防方法には何がありますか?

原因に応じた治療が必要で、保温、水分補給などが一般的です。予防には体温管理や健康的な生活が重要です。

シバリングの治療や予防については、その原因により方針が異なります。以下に一般的な内容について解説します。

シバリングの治療法

原因特定

医師による診断が重要

対症療法

  • 体温管理(保温や解熱)
  • 水分・栄養補給

原因別治療

  • 感染症:抗生物質など
  • 代謝異常:血糖値の調整
  • 神経系疾患:専門的な薬物療法

シバリングの予防法

  • 生活習慣の改善
  • 適切な衣服選択と室温管理
  • 十分な睡眠とバランスの良い食事
  • 適度な運動
  • ストレス管理:リラクセーション技法の実践
  • 定期健康診断:潜在的な健康問題の早期発見
  • 衛生管理:手洗い、うがいの徹底


これらの方法を参考にしつつ、気になる症状がある場合は早めに医師に相談することをおすすめします。

さらに詳しく:シバリングの治療や予防方法には何がありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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シバリングに関連するその他の質問

シバリングと悪寒の違いは何ですか?

シバリングは震え、悪寒は寒さを感じる症状です。シバリングは目に見える反応で、悪寒は主観的感覚です。

シバリングは日本語では悪寒戦慄といい、悪寒とは別の意味で使用されることが多いです。
シバリングおよび悪寒戦慄は急激な温度低下や重篤な感染症などが原因で、体が震えてしまうことを指します。その一方、悪寒は寒気を感じる感覚、体が冷えたような感じがする状態を指し、発熱の前兆などに認めることが多いです。

また、その他にもシバリングでは歯がカチカチ鳴る、声が震えるなどの症状を伴うことがある一方で、悪寒では全身のだるさ、頭痛などを伴うことがあります。
ただし、両者は同時に起こることもあり、特に発熱時にはよく見られます。どちらの症状も体調の変化を示すサインとして重要です。

症状が続く場合や、他の症状を伴う場合は、医療機関への受診をおすすめします。

さらに詳しく:シバリングと悪寒の違いは何ですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科

シバリングが起きたとき、解熱剤を使用した方がよいですか?

高熱がある場合のみ医師の指示で使用し、原因特定が先決です。

シバリングが起きたときの解熱剤の使用について、慎重に考える必要があります。

1.原因の確認

まず、シバリングの原因を特定することが重要です。発熱によるものか、単なる寒さによるものか、他の原因によるものかを見極める必要があります。

2.解熱剤の使用の判断

体温が38.5℃以上の高熱の場合、解熱剤の使用を考慮することがあります。
ただし、発熱には体を守る働きもあるため、必ずしも解熱剤が必要というわけではありません。

3.解熱剤使用の注意点

  • 医師の指示に従って使用する
  • 適切な用量と間隔を守ることが重要
  • 解熱剤には副作用のリスクもあるため、安易な使用は避けること

4.非薬物的対処法

  • 水分を十分に摂取する
  • 室温を適度に保つ
  • 軽装にして体熱を逃がす
  • 冷たいタオルで体を拭く

5.医療機関への相談

以下のような場合は、速やかに医療機関を受診してください。

  • 高熱が続く場合
  • シバリングが長時間続く場合
  • その他の症状(激しい頭痛、意識の変化など)


シバリングが起きたからといって、即座に解熱剤を使用する必要はありません。体温、全身状態、症状の持続時間などを総合的に判断し、必要に応じて医師に相談することが望ましいです。

さらに詳しく:シバリングが起きたとき、解熱剤を使用した方がよいですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科

シバリングが起きたとき、どのように対応すればよいですか?

保温し安静に、水分補給を心がけ、体温測定してください。持続や悪化時は医療機関を受診してください。

シバリングにはさまざまな原因が考えられ、時に重篤な状態を示唆する所見となるため、不安な場合は必ず医療機関を受診しましょう。

ここでは、一般的な対応について説明します。

原因を特定する

  • 寒さによるものか
  • 発熱によるものか
  • その他の原因(低血糖、不安など)によるものか

1.寒さが原因の場合

  • 暖かい場所に移動する
  • 暖かい服を着る、毛布にくるまる
  • 温かい飲み物を飲む

2.発熱が原因の場合

  • 体温を測定する
  • 水分をこまめに取る
  • 必要に応じて解熱剤を服用する(医師の指示に従ってください)

3.その他の原因の場合

  • 低血糖の可能性がある場合は、軽い食事やブドウ糖を摂取する
  • 不安が原因の場合は、深呼吸をしてリラックスする


シバリングは多くの場合、体を守るための正常な反応ですが、原因によっては対処が必要な場合もあります。心配な症状がある場合は、躊躇せずに医療機関にご相談ください。

さらに詳しく:シバリングが起きたとき、どのように対応すればよいですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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シバリングについて、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「手指や全身の震えがある」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 体温は37.5℃以上ですか?
  • 頭痛がありますか?あるいは頭が重いですか?
  • 頭がボーっとする、すっきりしない感じがしますか?
  • しびれや感覚のおかしさを感じますか?

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この記事の監修医師

監修医師 原瀬 翔平

原瀬 翔平

亀田総合病院 脳神経内科・内科

University of Washington (理学部、分子細胞生物学) 卒業後、アップルジャパン株式会社勤務を経て、琉球大学医学部に入学。沖縄県立中部病院での初期臨床研修(2016, 2017年度最優秀研修医賞受賞)修了後、2018年4月に亀田総合病院に入職。同院脳神経内科ベスト指導医(2019, 2020)を受賞。2018年から亀田総合病院卒後研修センター長補佐も兼任しており、臨床だけでなく研修病院における医学教育にも力を入れている。2021年には国立循環器病研究センター脳血管内科で超急性期脳卒中診療を行う。 総合内科の視野を持ちながらの脳神経内科領域、特に脳卒中を専門とする。急性期だけでなく予防、慢性期脳卒中による症候性てんかん、高次脳機能評価、リハビリ、等にも精通。頭痛、しびれ、物忘れ等の主訴にも柔軟に対応できる。 日本語、英語(ネイティブ)、中国語(日常会話)での対応も可能。

更新日
2026/06/15
公開日
2021/07/13