大人で1週間熱が下がらない場合、どのような病気が考えられますか?
感染症、自己免疫系の病気、がん、炎症性疾患、薬剤による発熱などが考えられます。
大人で1週間熱が下がらない場合、感染症、自己免疫系の病気、がん、炎症性疾患、薬剤による発熱などが考えられます。
感染症
EBウイルスなどのウイルスによる感染症、結核などの細菌による感染症、マラリアなどの寄生虫による感染症などが原因として考えられます。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの感染症が重症化した場合も1週間以上熱が下がらないことがあります。また、感染性心内膜炎、膿瘍、尿路感染症などの慢性または潜在性の感染症も長期の発熱の原因となることがあります。
自己免疫系の病気
自己免疫系の病気は、体外から侵入した異物を攻撃する仕組みである免疫機能が、誤って自分の体を攻撃することで起こる病気です。具体的な病気としては、関節リウマチ、スチル病などが考えられます。
がん
特定のがん、特に血液のがんであるリンパ腫は長期間持続する発熱を伴うことがあります。また、白血病、腎臓がん、肝臓がんなども発熱の原因となることがあります。これらの発熱は「腫瘍熱」と呼ばれることもあります。
炎症を引き起こす病気
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症を引き起こす病気では微熱が長期間持続することがあります。
薬剤による発熱(薬剤熱)
一部の薬剤は副作用として長期間の発熱を引き起こすことがあります。抗生物質、抗てんかん薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが薬剤熱の原因となることがあります。
発熱をきたす病気にはさまざまなものがあり、発熱のみでは病気を特定することは難しいです。原因を特定し適切な治療を受けるためにも、発熱が1週間以上続く場合は専門の医療機関を受診するようにしましょう。特に、高齢者や免疫不全の患者さんでは、重篤な病気の可能性があるため、早めの受診が推奨されます。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
発熱
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ