女性の後天性血友病の特徴はなんですか?
女性の後天性血友病の特徴は、妊娠・分娩や自己免疫疾患に関連して発症しやすいことです。
後天性血友病は、性別に関係なく発症しうる点が特徴ですが、女性においては、特に以下の状況で発症リスクが高まることが報告されています。
妊娠・分娩
後天性血友病における年齢分布の特徴として、20~30歳代で、分娩発症に関連すると考えられる女性優位のピークがみられます。
妊娠・分娩を契機に発症したと考えられるケースは、全体の2~21%を占め、50 歳未満の若年女性では、発症者の64%が妊娠関連であったというヨーロッパからの報告もあります。
発症時期は分娩後1~4カ月が最も多いですが、妊娠中や分娩後1年以上経って発症する例も報告されています。
自己免疫疾患
全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチなどの自己免疫疾患の罹患率が男性より高いため、これらの基礎疾患に伴って後天性血友病を発症するケースもあります。
以上により、女性では妊娠や自己免疫疾患の既往を踏まえた注意深い診断と管理が求められます。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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