後天性血友病の原因は何がありますか?
自己免疫疾患、悪性腫瘍、分娩、薬剤などを背景に産生される自己抗体(インヒビター)が原因です。
後天性血友病の原因は、自己免疫反応(自分の体を間違って攻撃してしまう反応)によって、血液凝固因子が攻撃されることです。
その背景には、以下のようなさまざまな基礎疾患や誘因が関与しています。
①自己免疫反応による疾患
自己免疫疾患に起因すると考えられる症例は最大18%の頻度です。
などで報告があります。
②がん
がんに起因すると考えられる症例は最大17%の頻度です。
などで報告があります。
③妊娠・分娩
妊娠・分娩を契機に発症したと考えられるケースは全体の最大21%です。発症時期は分娩後1~4カ月が最も多いが、妊娠中や分娩後1 年以上経って発症する例も報告されています。
④薬剤
薬剤に起因すると考えられる症例は最大5%の頻度です。ペニシリンやクロラムフェニコール、サルファ剤などの抗菌薬、フェニトインなどの抗けいれん薬が本症との関連を疑われています。
⑤その他
天疱瘡や乾癬、剝離性皮膚炎などの皮膚疾患は本症の最大5%に認められます。
その他、
などの報告があります。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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