下腹部痛があり生理がこないのは病気?下腹部痛があり生理がきそうでこない
監修医師金沢 誠司産婦人科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2025/04/28
下腹部痛で症状チェックした人の受診データ(診断名・診療科)
受診後に報告された診断名
受診した診療科
「下腹部痛」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。診断名は複数回答のため、合計は100%になりません。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
下腹部痛の症状でユビーを利用したユーザーの実際の受診データ(自己申告)では、受診後に報告された診断名は、便秘症、過敏性腸症候群、子宮内膜症、子宮筋腫など803種類に分かれ、一番多い便秘症でも10%でした。
下腹部痛が気になって受診した人は、内科(27%)、産婦人科(22%)、消化器内科(16%)などに分かれています。
同じ症状で症状チェックを始めても、その後の状態によって、診断名や受診する診療科は分かれます
- 診断名
- 803種類
- 診療科
- 50種類
「下腹部痛」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
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概要
生理がきそうな下腹部痛があるのに出血がこない場合、排卵に伴う痛みや、ホルモンバランスの乱れで排卵や生理のタイミングがずれている可能性があります。また、妊娠初期でも「生理前のような下腹部の張りや痛み」を感じることがあるため、妊娠の可能性がある人は検査薬の使用や早めの受診が安心です。痛みが強い、片側だけ激しく痛む、発熱や吐き気を伴う場合は、卵巣のねじれ(茎捻転)や虫垂炎など別の病気のこともあるため、早めに婦人科・救急で相談しましょう。
下腹部の痛みとは
「下腹部の痛み」とはどのような症状ですか?
へそより下側のお腹が痛む症状です。痛みの原因や重症度によって、さまざまな痛み方があります。
痛みの原因によって痛む部位が異なります。下腹部全体が痛むこともあれば、右下腹部、左下腹部など部分的に痛むこともあります。
また、痛み方も以下のように多岐にわたります。
- ズキンズキンと脈打つような痛み
- ズーンと重くなるような鈍い痛み
- ごろごろと腸が動くような痛み
- お腹が膨れて張るような痛み
下腹部の痛みの原因
ストレスが原因で下腹部に痛みが生じる可能性はありますか?特に女性の場合に起こることはありますか?
過敏性腸症候群や女性の慢性骨盤痛はストレスで痛みが悪化します。
過敏性腸症候群は腸に異常がないにもかかわらず、腹痛や便秘、下痢などの症状が起こる病気です。ストレスによって症状が悪化します。
女性の慢性骨盤痛は、ストレスや不安、抑うつなどが影響すると報告されています。治療のために抗うつ薬・抗不安薬の服用や、カウンセリング療法などを行うことがあります。
下腹部の痛みを引き起こす日常生活上の原因としては、何が考えられますか?
ストレスや暴飲暴食、運動不足などが原因で下腹部痛が生じることがあります。
下腹部痛は、便秘や過敏性腸症候群、慢性前立腺炎など生活習慣に関連する病気が原因で引き起こされる事があります。
便秘や過敏性腸症候群
便秘や過敏性腸症候群は、ストレスや暴飲暴食、運動不足などが原因となって引き起こされることが多いです。
慢性前立腺炎
慢性前立腺炎は、過度な疲労やストレスが発症の引き金になって下腹部痛を引き起こす場合があります。
下腹部の痛みの原因に急性胃腸炎の可能性はありますか?
急性胃腸炎の可能性はあります。下痢や嘔吐などの症状を伴うことが多いです。
急性胃腸炎(感染性腸炎)は、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、ノロウイルスなどの細菌やウイルスが原因となり、腹痛や下痢、嘔吐を引き起こします。
高熱や血便、脱水などの症状がある場合は、病院での検査・治療が必要です。
へそ周りのチクチクする痛みの原因となる病気には何がありますか?
便秘、過敏性腸症候群、急性虫垂炎の初期症状などの病気があります。
便秘や過敏性腸症候群は腸の動きに問題があり、腸にガスが溜まったり、腸が過剰に動いたりすることでへそ周りの痛みが起こる場合があります。
急性虫垂炎は悪化すると右下腹部が痛くなることが一番多いですが、初期の段階では上腹部~へそ周りの曖昧な痛みとして感じることがあります。
下腹部の痛みの原因に精巣上体炎の可能性はありますか?
精巣上体炎の可能性はあります。尿道からの細菌感染が原因です。
精巣上体炎は、尿道(膀胱から尿の出口までの通り道)から菌が逆流して感染することで起こります。淋菌やクラミジアなどの性感染症や前立腺肥大症、糖尿病があると発症する可能性が高くなると言われています。
主な症状は陰嚢痛や陰嚢の腫れ、発熱、倦怠感ですが、下腹部痛を生じることがあります。抗菌薬で治療をします。
女性で下腹部が痛む場合、どのようなことが原因として考えられますか?
生理痛・排卵痛・異所性妊娠・卵巣茎捻転などの病気が原因として考えられます。
女性で下腹部が痛む場合は、下記のような病気も考えられます。婦人科を受診しましょう。
生理痛・排卵痛
生理痛・排卵痛は頻度が高く、過去の経験や生理周期などから自分で認識できることがあります。
異所性妊娠
異所性妊娠は無月経、性器出血、下腹部痛が特徴的です。
卵巣茎捻転
卵巣茎捻転は卵巣が捻じれることで下腹部痛、悪心・嘔吐、発熱などの症状が起きます。
お腹が張るような痛みの原因となる病気には何がありますか?
便秘、過敏性腸症候群、腸閉塞、呑気症などの病気があります。
便秘や過敏性腸症候群
便秘や過敏性腸症候群は腸の動きに問題があり、便やガスが溜まることでお腹が張るような痛みが起こります。
腸閉塞
腸閉塞はさまざまな原因で腸が捻じれたり、つまったりする病気です。腸の内容物が排泄されずに溜まってしまうために腸が張って痛みが引き起こされ、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
呑気症
呑気症は過度に空気を飲み込んでしまうため、腸にガスが溜まりお腹が張るような痛みを引き起こします。ストレスや食事中のおしゃべり、喫煙、ガムを噛むなどの行為は、呑気症を悪化させます。
下腹部の痛みの原因に子宮外妊娠の可能性はありますか?
子宮外妊娠の可能性はあります。生理が来ない、不正出血、下腹部痛などが典型的な症状です。
子宮外妊娠は、受精卵が子宮の中に到達する前に、卵管という卵巣から子宮に繋がる管の部分に留まってしまい、そこで妊娠を継続する状態です。細い管の部分なので、そのまま育ってしまうと管が腫れて破裂する可能性があります。破裂で大量出血すると、ショック状態になることがあります。
予定通り生理が来ない中で、腹痛や不正出血が起こって診断されることが多いです。診断のために超音波検査や妊娠検査を行います。
下腹部の痛みの原因に急性虫垂炎の可能性はありますか?
急性虫垂炎(俗に言う「もうちょう」)の可能性はあります。胃のあたりの痛みから始まり、右下腹部に痛みが移動することが典型的です。
「虫垂」とは、お腹の右下にある大腸にくっついている管状の臓器を指します。虫垂が炎症で腫れあがった状態を「急性虫垂炎」と言います。
急性虫垂炎は胃のあたりのはっきりしない痛みから始まり、食欲不振や嘔気・嘔吐を伴い、炎症が悪化するにつれて右下腹部に痛みが移動する流れが典型的です。
ただし、はじめから右下腹部が痛む場合や、腰痛が主な症状のこともあります。
どのような病気が下腹部の痛みの原因として考えられますか?
便秘や急性虫垂炎、膀胱炎、生理痛、異所性妊娠などが原因として考えられます。他にもさまざまな病気が原因になります。
下腹部痛の原因は大きく消化器疾患、泌尿器科疾患、婦人科疾患、その他に分けられます。
消化器疾患
泌尿器疾患
婦人科疾患
その他
- 動脈解離
- 動脈瘤破裂
上記以外にも、下腹部痛の原因となる病気はあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
下腹部の痛みが続く場合、病院に行くべきですか?
下腹部の痛みが続く場合は、病院に行くことをおすすめします。
下腹部の痛みが続く場合には、医療機関の受診をおすすめします。
下腹部の痛みの原因は多岐にわたります。具体的には、
などがあります。
腸炎や便秘など一時的なものであれば、しばらく安静にしていれば治る可能性が高いです。しかし、なんらかの病気が原因となって痛みが生じている場合には、原因を取り除かない限り痛みは治りません。
特に症状が持続する場合や、他の症状(発熱、嘔吐や下痢などの消化器症状、皮疹など)を伴っている場合には、なんらかの病気が原因となっている可能性が高いため、注意が必要です。
なかには手術が必要な病気や命に関わる病気もあるため、痛みが続く場合には、一度医療機関を受診したほうが良いと考えられます。
下腹部の痛みがある場合、受診の目安はありますか?
痛みが激しい、痛みが続く、血便・不正出血などの症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
以下のような症状がある時は危険な病気の可能性があるため、早急な受診・救急要請をおすすめします。
- 突然、激しい痛みが起きた
- 痛みが徐々に悪化して耐えられない痛みになった
上記以外の場合でも、以下のような場合は受診を検討しましょう。
対処法・セルフケア
下腹部の痛みに対して自分でできる、即効性のある対処法はありますか?
即効性のある対処法はありません。痛みが続く場合には医療機関を受診しましょう。
痛みの原因により治療は異なるため、確実に即効性のある治療はありません。痛み止めや経過観察で改善する場合もありますが、痛みが続く場合には医療機関を受診しましょう。
下腹部の痛みの原因は多岐にわたります。
などがあります。
腸炎や便秘など一時的なものであれば、しばらく安静にしていれば治る可能性もあります。しかし、なんらかの病気が原因となって痛みが生じている場合には、原因を取り除かない限り痛みは治りません。
治療を行うためには、まず診断をつける必要があるため、気になる場合には医療機関を受診しましょう。
特に症状が持続する場合や、他の症状(発熱、嘔吐や下痢などの消化器症状など)を伴っている場合には、なんらかの病気が原因となっている可能性が高いため、注意が必要です。
下腹部の痛みの薬
感染性胃腸炎による下腹部の痛みに効く薬はありますか?
胃腸にやさしい痛み止めや、腸の動きを和らげる薬を使用することがあります。
ロキソプロフェン(ロキソニン®︎)やその類似の薬は胃腸の粘膜を傷つけてしまうことがあるので使用しませんが、比較的胃腸にやさしい鎮痛薬であるアセトアミノフェン(カロナール®︎)は使用する場合があります。
腸の過剰な動きが原因で痛みが起きている場合は、ブチルスコポラミン(ブスコパン®︎)を使用することがあります。
整腸剤は、腸内細菌を回復させるために使用することで胃腸炎の治癒を促し、症状の改善を助けます。
生理痛による下腹部の痛みに効く薬はありますか?
イブプロフェン(ブルフェン®︎)やロキソプロフェン(ロキソニン®︎)のような鎮痛薬が有効です。
生理痛に対してはイブプロフェン(ブルフェン®︎)、ロキソプロフェン(ロキソニン®︎)などの鎮痛薬が有効です。鎮痛薬が無効な場合は、ホルモン療法を行うことがあります。
つらい生理痛が続く場合は、婦人科を受診しましょう。
便秘による下腹部の痛みや張りに効く薬はありますか?
市販の下剤や整腸剤が効く可能性があります。ただし、がんや神経の病気など、他の病気が便秘を引き起こしている可能性もありますので、症状が続く場合は医療機関を受診しましょう。
便秘薬は下剤や腸の動きを促す薬、整腸剤などさまざまです。便秘の背景に他の病気が隠れていて、その影響で便秘になっている可能性もあるので、症状が続く場合は一度医療機関の受診をおすすめします。
市販の便秘薬も有効なことがありますが、どの便秘薬が効果的かは状態によって変わってくるので医師と相談しましょう。
下腹部の痛みに関連するその他の質問
下腹部の痛みがある場合、日常生活でできる対策はありますか?
暴飲暴食を避け、バランスのよい食事と適度な運動を心がけましょう。
お酒や脂っこいものの摂り過ぎは胃腸の症状を悪化させます。便秘がちな人は、食物繊維が豊富な食品やヨーグルトなどの乳酸菌食品を摂りましょう。
適度な運動やお腹のマッサージも有効です。
「便秘の場合、日常生活で気を付けることはありますか?」も合わせて参照ください。
下腹部の痛みについて、医師にどのように説明したらよいですか?
いつから、どの部位が、どのように痛むのか、具体的に説明しましょう。
以下のような点を説明できると病気の診断の手がかりになります。
出現時期
いつ症状が始まったか(昨日から、1週間前から、数時間前からなど)
場所
どこが痛いか(全体的に、下腹部の真ん中だけ、右下の方など)
性状
どのような痛みか(差し込むような、重い、ズキズキする、じんわりなど)
強さ
どれくらいの痛みか(眠れないくらい、うずくまるほど、作業はできるが気になるなど)
変化
どのような時に良くなるか、あるいは悪くなるか(食後に悪くなる、排尿時に痛い、排便すると良くなるなど)
他の症状
経過
どんどん悪くなっているか、あるいは良くなっているか、変わらないか
下腹部の痛みに関連する病気・症状
この記事の監修医師
金沢 誠司 先生
産婦人科・産科・婦人科
産婦人科専門医・医学博士。新潟大学医学部卒、東北大学大学院修了。 国立成育医療研究センター等の高度周産期施設で胎児診療や臨床研究に従事したのち、Ubie株式会社にて医療AI開発を通じた医療のDX化を推進。 現在は、臨床の最前線で胎児超音波や出生前診断を専門としつつ、これまでの臨床知見とAI開発経験を融合。女性がライフスタイルに合わせて健康をデザインする「マタニティ・ストラテジスト」として活動。全女性が根拠ある医療情報を手にし、戦略的に体調を管理するためのメディア [Platform Women's](https://platform-womens.jp/) を主宰している。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2025/04/28