糖尿病で足の傷が治りにくいのですが、どのようなフットケアをすればよいですか?
毎日の観察と洗浄・保湿、傷への免荷、血糖管理が基本とされています。
足の傷が治りにくいときは、日々の手当てと足にかかる力の両方を見直すことが大切です。
糖尿病のフットケアの基本(観察・洗い方・爪の切り方)
毎日、足の隅々まで見て触って観察し、見えない部分は鏡を使ったり、家族の協力を得たりするとよいとされています。長時間歩いたあとは特に念入りに確認します。
洗うときは石けんをよく泡立てて柔らかいタオルで優しく洗い、指の間も忘れずに洗います。その後は水気を押さえるように拭き取り、乾燥していれば保湿クリームを塗ります。ただし、指の間は湿って水虫の原因になることがあるため、保湿クリームは避けます。
爪は深爪を避け、角を深く切り落とさないようにし、巻き爪の場合は長めにまっすぐ切ります。足白癬・爪白癬の治療や、胼胝(たこ)・鶏眼(うおのめ)への適切な処置も潰瘍の予防として推奨されています(創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―3:糖尿病性潰瘍・壊疽ガイドライン)。自分で削ると新たな傷をつくることがあるため、処置は医療機関で受けるようにしましょう。
足の傷への荷重を減らす免荷と靴選び
潰瘍部への荷重は治りを妨げるため、免荷(off-loading)が重要とされています。車椅子、松葉杖、足全体を覆うギプス(total contact cast)、免荷用サンダル、足底板などが用いられます。
カスタムメイドの治療靴・足底板は足底への圧の負担を30%軽減できることが示されています(糖尿病診療ガイドライン2024)。靴はつま先に1センチ程度の余裕がある柔らかいものを、靴下は吸湿性のよい綿素材できつくないものを選ぶとよいとされています。
血糖コントロールと受診の目安
足潰瘍の発症予防と治療のために血糖コントロールが推奨されています(糖尿病診療ガイドライン2024)。傷の周囲が赤くなる、熱を持つ、腫れる、うみが出るといった変化があるときは、早めに医療機関への相談をご検討ください。
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(参考文献)
国立健康危機管理研究機構 糖尿病情報センター「フットケア」https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/040/070/11.html.(参照 2026-10-07).
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024 11章 糖尿病性足病変」https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/11_1.pdf.(参照 2026-10-07).
日本皮膚科学会「創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―3:糖尿病性潰瘍・壊疽ガイドライン」日皮会誌 127(9):1989-2031, 2017
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
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