糖尿病の薬で体重が増えることはありますか?
あります。インスリンやSU薬などは体重が増えやすいとされています。
糖尿病の薬は、体重への影響が薬の種類によって異なります。ここでは増えやすい薬・変わりにくい薬・減ることが期待できる薬に分けて解説します。
体重が増えやすい薬
食事療法・運動療法が不十分なまま次の薬を使うと、体重がさらに増えやすいとされています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
- インスリン
- スルホニル尿素(SU)薬
- 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
- チアゾリジン薬(食事療法が守れない場合に増加が起こりやすい、むくみによって体重が増えることもある)
糖尿病情報センターも、SU薬の副作用として「低血糖、体重増加など」、チアゾリジン薬の副作用として「むくみ、急激な体重増加など」を挙げています。
体重が変わりにくい薬
DPP-4阻害薬とα-グルコシダーゼ阻害薬は、有意な体重の変化はないとされています。メトホルミン(ビグアナイド薬)は、観察期間24週以上のRCTを集めたメタ解析では1kg未満ながら、有意に減少させたと報告されています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
体重が減ることが期待できる薬
- SGLT2阻害薬: クラス効果として2kg程度の体重減少が期待でき、52週以上の長期の研究でも維持されることが示されています
- GLP-1受容体作動薬: セマグルチド、エキセナチド、リラグルチドで2〜3kg程度、デュラグルチド、リキシセナチドでは1kg程度
(いずれも糖尿病診療ガイドライン2024)
体重が増えてきたときの対応
肥満を伴う2型糖尿病では、インスリンやSU薬の使用は必要最小限にとどめるとされています。ただし、薬の変更や中止を自己判断で行うと血糖が大きく乱れることがあります。体重の変化が気になる場合は、医療機関への受診をご検討ください。特に急な体重増加にむくみや息切れを伴う場合は、速やかに受診してください。
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(参考文献)
日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂, 2024(第13章 13-3)
国立健康危機管理研究機構 糖尿病情報センター『血糖値を下げる飲み薬』https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/100/020/02.html .(参照 2026-10-05).
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編集・監修基準について
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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