糖尿病性潰瘍と診断された場合、何科で治療を受けることになりますか?
糖尿病内科・皮膚科・形成外科・血管外科などが連携して診療します。
糖尿病性潰瘍はひとつの診療科だけで完結しにくく、複数の専門が役割を分担して治療にあたります。
糖尿病性潰瘍の診療にかかわる主な診療科
糖尿病性足病変の治療には、全身状態の管理、壊死組織を取り除く処置、感染症治療、血流が低下した下肢への血行再建、免荷用装具や靴の作製、歩行リハビリテーション、栄養指導や療養支援などが必要で、さまざまな専門医や多職種からなるチーム医療が重要とされています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
主にかかわる診療科は、血糖の管理を行う糖尿病内科、皮膚と創(きず)を診る皮膚科、創の処置と再建を行う形成外科、血流を評価して血行再建を行う血管外科・循環器内科などです。
形成外科が担当する範囲
形成外科は、創そのものを治して閉じることを担当します。具体的には、壊死組織を取り除くデブリードマン、創を密閉して吸引する陰圧閉鎖療法、植皮や皮弁による再建、足を残すための部分的な切断(小切断)などです。骨髄炎を伴う場合でも、切断せずに壊死した骨・軟部組織を除去して、より足先を温存する方法が試みられています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
チーム医療とフットケア外来
足潰瘍の治療には、医療チームによる集約的治療が推奨されています(糖尿病診療ガイドライン2024)。専任の医師チーム、定められた治療プロトコール、多職種チームを組み合わせた集学的フットケアは、太ももや膝から下を失う大切断のリスクを48%、大小いずれかの切断のリスクを29%減らすことが示されています。
また、足病変が起こりやすい要因を持つ人への指導は、月1回・1回30分以上を要件として公的医療保険の対象になっています。この指導を行う医療機関には、糖尿病の治療と足病変の診療に5年以上従事した専任の常勤医師と、糖尿病足病変の看護に5年以上従事し所定の研修を修了した専任の看護師の配置が求められます。
フットケア外来などの名称で窓口が設けられていることがあります。どこにかかればよいか迷うときは、まずかかりつけの医療機関への相談をご検討ください。
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(参考文献)
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024 11章 糖尿病性足病変」https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/11_1.pdf.(参照 2026-10-07).
厚生労働省「特掲診療料 B001-20 糖尿病合併症管理料」https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603749.pdf.(参照 2026-10-07).
厚生労働省 九州厚生局「様式5 糖尿病合併症管理料の施設基準に係る届出書添付書類」https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kyushu/shinsei/shido_kansa/shitei_kijun/documents/t-05-p.pdf.(参照 2026-10-07).
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編集・監修基準について
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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