GLP-1受容体作動薬で吐き気や便秘が起こることはありますか?
あります。吐き気や便秘などの消化器症状が代表的な副作用とされています。
GLP-1受容体作動薬では、お腹に関わる副作用が比較的よく知られています。ここでは代表的な症状と対処の考え方を解説します。
GLP-1受容体作動薬の代表的な副作用
消化器症状です。糖尿病診療ガイドライン2024では、投与にあたって悪心(吐き気)・嘔吐や便秘といった消化器症状に留意が必要とされています。糖尿病情報センターも、GLP-1受容体作動薬の副作用として「食欲不振、吐き気、便秘、下痢など」を挙げています。
症状を抑えるための工夫
胃腸の症状が出るのを軽くするため、低い用量から始めて少しずつ増やしていくことが必要と考えられています(糖尿病診療ガイドライン2024)。食事の最初に脂っこいものは控えるなどの工夫も重要です。
GIP/GLP-1受容体作動薬の場合
日本で使用できる週1回注射のチルゼパチド(GIP/GLP-1受容体作動薬)でも、国内の臨床試験で悪心・便秘・下痢・食欲減退・鼻咽頭炎が主な有害事象として報告されています。この薬でも同様に、低い用量から始めて、少しずつ増やす必要があるとされています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
ほかに注意したい副作用
- 急性膵炎: リスクを増やすという報告もありましたが、最近のメタ解析や大規模試験の結果からはやや否定的とされています
- 低血糖: 単独で使う場合のリスクは少ないものの、SU薬やインスリン製剤と併用すると低血糖が起こりやすくなるため、それらを減らすことを検討する必要があります
症状が続く場合や強い場合は、自己判断で中止せず、医療機関への受診をご検討ください。強い腹痛が続く場合や、強い便秘に腹部の張り・嘔吐を伴う場合は、使用を中止し、速やかに受診してください。
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(参考文献)
日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂, 2024(第13章 13-3/第5章 5-9「GLP-1受容体作動薬の特徴は何か?」/5-10「GIP/GLP-1受容体作動薬の特徴は何か?」)
国立健康危機管理研究機構 糖尿病情報センター『血糖値を下げる飲み薬』https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/100/020/02.html .(参照 2026-10-05).
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編集・監修基準について
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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