GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬を併用すると体重はさらに減りますか?
さらに減ったという報告がありますが、減量を目的とした併用ではありません。
2つの薬を併用したときの体重への影響について報告があります。ここでは数値と、その位置づけを解説します。
併用したときの体重への影響
GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の併用療法では、SGLT2阻害薬の単独治療よりもさらに1.6kgの体重減少が認められたとされています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
それぞれ単独で使った場合
- SGLT2阻害薬: クラス効果として2kg程度の体重減少が期待でき、52週以上の長期の研究でも維持されることが示されています
- GLP-1受容体作動薬: セマグルチド、エキセナチド、リラグルチドで2〜3kg程度、デュラグルチド、リキシセナチドでは1kg程度
(いずれも糖尿病診療ガイドライン2024)
これらの数値は研究で得られた平均的な結果であり、体重の変化は薬の用量、治療期間、体格などによって異なります。
体重が減る仕組み
- SGLT2阻害薬: 腎臓でろ過されたブドウ糖の再吸収を抑えて尿に糖を出すため、尿中への糖の排泄が増えることで体重が減ると考えられています
- GLP-1受容体作動薬: 食欲を抑える作用が関与していると考えられています
減量目的での併用について
これらは基本的に2型糖尿病の血糖を下げる薬であり、体重の減少は薬の特性のひとつとして報告されているものです。薬の組み合わせは、血糖の状態、安全性(低血糖などの副作用)、心臓や腎臓を守る効果、服薬の続けやすさや医療費まで含めて医師が総合的に判断します。併用の可否については、医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂, 2024(第13章 13-3/第5章 5-4「SGLT2阻害薬の特徴は何か?」)
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編集・監修基準について
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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