多発血管炎性肉芽腫症には初期症状はありますか?
発熱や体重減少などの全身のだるさに加え、鼻づまり、膿のような鼻水、鼻血といった耳・鼻・喉(上気道)の症状が初期に現れることがよくあります。
多発血管炎性肉芽腫症とは
多発血管炎性肉芽腫症は、全身の細かい血管に炎症が起こる病気で、国の指定難病のひとつです。血管の炎症によって血流が乱れ、鼻・喉・肺・腎臓など、さまざまな臓器に影響が及びます。
多発血管炎性肉芽腫症の初期症状
病気の初期段階では、発熱や体重減少といった全身の症状とともに、鼻や耳、喉のトラブルがみられることが多いとされています。代表的な初期症状には次のようなものがあります。
- 全身の症状: 発熱、原因不明の体重減少、強い疲れやすさ、筋肉や関節の痛みなど
- 鼻の症状: 治りにくい鼻づまり、膿のようなドロッとした鼻水、鼻血、鼻の骨や軟骨が壊れて鼻筋が沈む変形(鞍鼻)
- 耳の症状: 中耳炎、耳の痛み、聞こえにくさ、耳だれ
- 喉や目の症状: 喉の奥の潰瘍、視力の低下や目の充血・痛み
初期の段階では、風邪や通常の副鼻腔炎と見分けがつきにくいため、見過ごされてしまうことがあります。
多発血管炎性肉芽腫症の症状の進み方(全身型・限局型)
症状は一般的に、鼻や喉などの上気道から始まり、気管や肺、そして腎臓へと進む傾向があります。肺では血痰や呼吸困難、腎臓では血尿や尿の減少、むくみといった症状が現れることがあります。
これらすべての領域に症状が及ぶタイプを「全身型」、鼻や喉など一部の領域にとどまるタイプを「限局型」と呼びます。
多発血管炎性肉芽腫症の症状が続くときは
風邪薬や抗菌薬を使っても鼻や喉の不調が長引く場合や、発熱・体重減少が続く場合は、自然に治るものではない可能性があります。気になる症状が続くとき、またはだんだん強くなるときは、早めに専門の医療機関を受診することをご検討ください。
多発血管炎性肉芽腫症について、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
川嶋聡子.“多発血管炎性肉芽腫症(GPA)”.日本リウマチ学会(JCR).https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/gpa/,(参照 2026-08-18).
厚生労働省.“指定難病44 多発血管炎性肉芽腫症 概要”..https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000089937.pdf,(参照 2026-08-18).
難病情報センター.“多発血管炎性肉芽腫症(指定難病44)診断・治療指針”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4012,(参照 2026-08-19).
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京都大学iPS細胞研究所 呼吸器内科
山形 昂 監修
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