多発血管炎性肉芽腫症ではどのような症状がありますか?

発熱やだるさといった全身の症状に加えて、耳・鼻・喉(上気道)、肺、腎臓などのさまざまな場所に症状が現れます。現れる症状の範囲や組み合わせは人によって異なります。

多発血管炎性肉芽腫症とは

多発血管炎性肉芽腫症は、全身の細い血管に炎症が起こる指定難病です(以前は「ウェゲナー肉芽腫症」と呼ばれていました)。免疫の異常によって自分自身の細胞を攻撃してしまう抗体(ANCA)などが関わっているとされています。

多発血管炎性肉芽腫症の原因

はっきりとした原因はまだわかっていません。免疫の異常、細菌感染、遺伝的な体質(遺伝子多型)など、複数の要因が重なって引き起こされると考えられていますが、親から子どもへ直接遺伝する病気ではありません。

多発血管炎性肉芽腫症の症状

多くの場合、鼻や喉などの上気道から始まり、気管や肺、そして腎臓へと症状が広がっていく傾向がありますが、影響を受ける部位や程度は一人ひとり異なります。

なお、これら全身・上気道・肺・腎臓のすべての領域に症状が及ぶタイプを「全身型」、一部の領域のみにとどまるタイプを「限局型」と呼び分けることがあります。

多発血管炎性肉芽腫症が重症化するとどうなる?

病気が進行して肺や腎臓に強い炎症が及ぶと、激しい出血や腎機能の急激な低下(腎不全)などを引き起こし、重症化するリスクがあります。発熱や鼻・耳の慢性的な不調に加えて、血痰や血尿などのサインが見られた場合は、早めに専門の医療機関を受診することが大切です。

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京都大学iPS細胞研究所 呼吸器内科

山形 昂 監修

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