多発血管炎性肉芽腫症のセルフチェックはできますか?
多発血管炎性肉芽腫症のセルフチェックには、上気道・肺・腎臓の症状チェックリストや、症状検索エンジン「ユビー」の質問への回答が活用できます。
多発血管炎性肉芽腫症とは
多発血管炎性肉芽腫症は、指定難病のひとつの病気で、以前は「ウェゲナー肉芽腫症」と呼ばれていました。小さな血管に炎症が起き、炎症の塊(肉芽腫)ができることで、主に鼻や喉、肺、腎臓の3つの臓器を中心に影響が及びやすいのが特徴です。
多発血管炎性肉芽腫症のチェックポイント
症状は一般的に、鼻や喉から始まり、肺、そして腎臓の順に現れやすいとされています。ご自身の状態を確認するための参考として、次のようなポイントが挙げられます。
- 全身の症状: 発熱、食欲不振、強いだるさ、体重減少など
- 鼻や耳・喉の症状: 膿のような鼻水、鼻血、鼻の変形(鞍鼻)、聞こえにくさ、視力の低下、喉の痛みなど
- 肺の症状: 血痰、咳、息苦しさなど
- 腎臓の症状: 血尿、尿量の減少、むくみなど
- その他の症状: 皮膚の内出血(紫斑)、関節の痛み、手足のしびれなど
これらの症状が複数当てはまる場合は、ひとつの目安として気にとめておくとよいでしょう。
多発血管炎性肉芽腫症の原因
はっきりした原因はまだわかっていませんが、白血球の一種に対する自己抗体(ANCA)が免疫の異常に関わっていると考えられています。日本での年間発症率は人口100万人あたり2人程度とされ、令和5年度の医療受給者証保持者数は3,537人です。
多発血管炎性肉芽腫症の治療と受診の目安
治療の基本は、副腎皮質ステロイドと免疫を抑える薬(シクロホスファミドなど)を組み合わせて強い炎症を抑える「寛解導入療法」と、その後の維持治療を行います。
上記のような症状に気づいた場合や、症状検索エンジン「ユビー」でセルフチェックを行い気になる結果が出た場合は、医療機関への受診をご検討ください。
多発血管炎性肉芽腫症について、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
厚生労働省.“指定難病44 多発血管炎性肉芽腫症 概要”..https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000089937.pdf,(参照 2026-08-18).
難病情報センター.“多発血管炎性肉芽腫症(指定難病44)”.厚生労働省.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4011,(参照 2026-08-18).
川嶋聡子.“多発血管炎性肉芽腫症(GPA)”.日本リウマチ学会(JCR).https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/gpa/,(参照 2026-08-18).
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京都大学iPS細胞研究所 呼吸器内科
山形 昂 監修
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