喘息
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喘息について「ユビー」でわかること
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喘息と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸音がある
- 症状の頻度
- 初めての症状である
- 自覚した時期
- 3週間以上前から
- 症状の経過
- 悪化している
息苦しさを感じる
- 症状の程度
- 会話をするだけでも息苦しくてつらい
- 症状の出方
- 全く前ぶれのない突然の発症だった
喘息とはどんな病気ですか?
喘息とは、気道の慢性的な炎症により発作的な咳・喘鳴・呼吸困難が繰り返される疾患です。アレルゲンや冷気・運動などが誘因となり気道が狭窄し、夜間から早朝にかけて症状が悪化しやすい特徴があります。長期管理には吸入ステロイド薬が基本となります。発作時に息苦しさが強い場合は、呼吸器内科での管理を検討してください。
喘息への対処法は?
病状によって治療薬は異なりますが、炎症を抑える吸入薬の使用がベースになります。症状がない場合でも、炎症が持続していることがあり、その場合は継続的な治療が必要になりますので、自己判断での治療中断はやめましょう。風邪を引いた時や、天気によって発作が起こることがありますのでその際は我慢せず病院を受診してください。
喘息の専門医がいる近くの病院はありますか?
喘息の専門医がいる病院を見る喘息のQ&A
- A.
急性気管支炎がそのまま気管支喘息になるとは考えられていませんが、喘息の悪化要因とされています。
解説気管支炎と気管支喘息は、どちらも咳や痰が出るため混同されやすい病気ですが、原因や経過が異なります。ここでは、主に急性気管支炎と気管支喘息の違い、気管支炎のあとに症状が続く場合の見方を整理します。
気管支炎と気管支喘息はどう違う?
急性気管支炎は、風邪などによる炎症が気管や気管支へ広がり、咳や痰などが現れる病気です。ウイルスが原因となることが多く、発熱、倦怠感、胸の不快感を伴うこともあります。基礎疾患がある場合や細菌感染を合併した場合などを除けば、一般に予後は良好です(日本呼吸器学会)。
一方、気管支喘息は、気道(空気の通り道)に慢性的な炎症が続き、さまざまな刺激によって気道が発作的に狭くなることを繰り返す病気です。急性気管支炎が一時的な感染症であるのに対し、喘息では症状がないときも気道の炎症が続いていることがあります。
なお、「慢性気管支炎」は急性気管支炎とは異なる病態です。ここでは急性気管支炎との違いを扱います。気管支炎から気管支喘息になることはある?
急性気管支炎がそのまま気管支喘息へ変化するとは、一般に考えられていません。
ただし、風邪などの呼吸器感染症は、もともとある喘息を悪化させる引き金になります。また、感染をきっかけに咳や喘鳴が繰り返され、それまで気づかれていなかった喘息が明らかになることもあります。
乳幼児では、2歳未満で細気管支炎にかかったことと、その後の喘鳴や喘息の発症との間に関連が報告されています。2021年のメタ解析では相対危険度が2.46とされましたが、研究間のばらつきが大きく、交絡因子などの影響も考えられるため、因果関係が証明されたわけではありません(BMJ Open 2021)。気管支喘息の原因は気道の慢性的な炎症
気管支喘息では、アレルギーやウイルス感染など複数の要因が関係して気道に炎症が続きます。原因を特定できないこともあります。
炎症のある気道は、冷気、煙、香り、運動などの刺激に敏感です。発作時には気道の壁にある筋肉が収縮し、粘膜の腫れや痰などの分泌物も加わって、空気が通りにくくなります。その結果、咳、喘鳴、胸苦しさ、呼吸困難などが現れます(日本呼吸器学会)。気管支炎のあとに気管支喘息を疑う症状
感染後は気道の刺激に対する敏感な状態が残り、しばらく咳が続くことがあります。咳が続くだけで喘息と判断することはできませんが、次のような場合は喘息の可能性も考えられます。
- 風邪が治ったあとも咳が長く続く
- 風邪をひくたびに咳や喘鳴を繰り返す
- 夜間や早朝に咳が出やすい
- ゼーゼー、ヒューヒューという音がする
- 咳とともに胸苦しさや息苦しさが現れる
- 運動、冷気、煙、香りなどで症状が誘発される
- 症状が現れたり治まったりする
喘息の診断では、症状の経過に加え、呼吸機能検査、気管支拡張薬への反応、呼気一酸化窒素(FeNO)検査などを組み合わせて評価します。
なお、乳幼児の細気管支炎では、喘鳴、多呼吸、陥没呼吸などがみられることがあります。陥没呼吸とは、息を吸うときに肋骨の間やみぞおちなどがへこむ呼吸です。これは呼吸に強い力が必要になっているサインであり、喘息だけにみられる症状ではありません。
RSウイルスは乳幼児の細気管支炎の代表的な原因で、細気管支炎の50~90%を占めるとの報告があります(国立健康危機管理研究機構)。喘鳴があっても、それだけで喘息とは診断できません。
乳幼児に陥没呼吸、顔色不良、哺乳量の低下、無呼吸などがみられる場合は、早急に医療機関を受診してください。気管支炎後の咳が続くとき、気管支喘息の相談を検討する目安
感染が落ち着いたあとも咳・喘鳴・息苦しさが続く場合や繰り返す場合には、背景に気道の慢性的な炎症がある可能性も考えられます。気管支喘息の診断・治療を行う主な診療科は、呼吸器内科やアレルギー科です。気になる症状が続くときは、医療機関への受診をご検討ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る独立行政法人環境再生保全機構『ぜん息とは|成人ぜん息(ぜんそく、喘息)|ぜん息基礎知識』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/index.html.(参照 2026-09-09).
独立行政法人環境再生保全機構『日常生活におけるぜん息悪化の要因』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/causes.html.(参照 2026-09-09).
一般社団法人日本呼吸器学会『A-01 かぜ症候群|呼吸器の病気』https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/a/a-01.html.(参照 2026-09-09).
国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト『RSウイルス感染症とは』https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/topics/040/index.html.(参照 2026-09-09).
Wang G, Han D, Jiang Z, Li M, Yang S, Liu L. Association between early bronchiolitis and the development of childhood asthma: a meta-analysis. BMJ Open. 2021;11(5):e043956. - A.
発作時の酸素不足を補う心臓の働きと、気管支拡張薬の副作用が関係するとされています。
解説気管支喘息の発作中に脈が速くなると、心臓の病気ではないかと不安になる方もいるでしょう。脈拍数の増加は喘息発作や治療薬の影響で起こることがありますが、心臓の病気など別の原因が隠れている可能性もあります。ここでは、脈が速くなる主な理由と注意したい症状を整理します。
気管支喘息で脈拍数が増加するのはなぜ?
喘息発作のときに脈が速くなる背景として、主に次のような原因が考えられます。
- 発作による身体的な負担: 気道が狭くなると呼吸に大きな力が必要になり、息苦しさや不安などによって交感神経が活発になるため、脈が速くなることがあります
- 酸素不足: 発作が重く、血液中の酸素が不足すると、全身に酸素を届けようとする体の反応によって脈拍数が増えることがあります
- 治療薬の影響: 気管支を広げるβ2刺激薬では、動悸や脈拍数の増加が生じることがあります
- 喘息以外の原因: 発熱、脱水、不安、不整脈などによっても脈が速くなることがあります
したがって、脈拍数が増えたというだけでは、その原因や発作の重症度を判断できません。
気管支喘息の発作で気道が狭くなるとどうなる?
気管支喘息は、気道(空気の通り道)に慢性的な炎症が続き、さまざまな刺激によって発作的に気道が狭くなる病気です。発作時には気道の壁にある筋肉が収縮し、粘膜の腫れや痰などの分泌物も加わるため、空気が通りにくくなります。
主な症状は次のとおりです。呼吸困難には、酸素不足や二酸化炭素の増加だけでなく、「呼吸しようとしているのに十分に呼吸できない」という感覚も関係しています(日本呼吸器学会)。
気管支喘息の治療薬(β2刺激薬)の副作用と脈拍
β2刺激薬は、気管支のβ2受容体に作用して気管支を広げる薬です。副作用として、手の震え、動悸、頭痛、不整脈などが現れることがあります(環境再生保全機構)。
特に短時間作用性β2刺激薬を高用量で使用すると、脈拍数の増加や動悸のほか、不整脈や血液中のカリウム濃度の低下などが起こる可能性があります(GINA 2026)。
使用後に一時的な動悸が現れることはありますが、自己判断で薬を中止したり、反対に決められた回数を超えて使用したりしないでください。処方された方法で使用しても症状が改善しない場合は、速やかな受診が必要です。気管支喘息の脈拍数と発作の重症度
脈拍数は、喘息発作の程度を評価する項目のひとつです。ただし、脈拍数だけで重症度を判断するわけではありません。
医療機関では、次のような項目を総合的に評価します。- 意識の状態
- 会話ができるか
- 呼吸数や脈拍数
- 呼吸補助筋の使用
- 呼吸音や喘鳴
- 酸素飽和度
- ピークフローや1秒量などの呼吸機能
GINA 2026では、酸素飽和度が92%未満の場合は、重い発作を示す可能性があるとされています。ただし、家庭用パルスオキシメーターの数値だけで受診の要否を判断してはいけません。
気管支喘息で脈が速いときに注意したい症状
脈の速さだけで発作の重症度が決まるわけではありません。息苦しさが強い、会話がしづらい、ゼーゼーという音が激しいなど発作が強いと感じるときや、薬を使っても動悸が続くときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る独立行政法人環境再生保全機構『ぜん息とは|成人ぜん息』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/index.html.(参照 2026-09-08).
独立行政法人環境再生保全機構『治療 ぜん息の薬|成人ぜん息』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/medicine.html.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本呼吸器学会『Q11. 発作性もしくは突然呼吸が苦しくなります。-呼吸器Q&A』https://www.jrs.or.jp/citizen/faq/q11.html.(参照 2026-09-08).
Global Initiative for Asthma. Summary Guide for Asthma Management and Prevention 2026. Global Initiative for Asthma, 2026. https://ginasthma.org/2026-gina-summary-guide/.(参照 2026-09-08).
西川正憲. 喘息増悪(発作). 日本内科学会雑誌. 2011;100(6):1683-1691. doi:10.2169/naika.100.1683 - A.
気管支拡張薬を吸入しつつ、救急車の要請を含め速やかに助けを求めることが必要とされています。
解説気管支喘息(きかんしぜんそく)は、気道(空気の通り道)に炎症が続き、さまざまな刺激によって発作的に気道が狭くなる病気です(日本呼吸器学会)。息苦しくて動けない状態は重い発作です。処方された発作治療薬を使うと同時に周囲へ助けを求め、速やかに救急車を呼ぶ必要があります。
気管支喘息で動けないほど苦しいときにまずすること
苦しくて動けない状態は「高度(大発作)」に当たります。この場合は、処方されている即効性の気管支拡張薬などを医師の指示どおりに使用しながら、周囲の人に助けを求め、速やかに救急車を呼んでください。
自分で運転したり、無理に歩いて医療機関へ向かったりするのは避けましょう(環境再生保全機構)。気管支喘息の発作の強さの目安
環境再生保全機構は、成人の発作の強さを次のように示しています。
- 軽度(小発作): 苦しいが横になれる
- 中等度(中発作): 苦しくて横になれない
- 高度(大発作): 苦しくて動けない
- 重篤: 呼吸が弱くなる、チアノーゼ(唇や指先などが青紫色になる)、呼吸停止
発作治療薬の種類や使用量、使用間隔は人によって異なります。あらかじめ医師と決めた対処法に従ってください。薬を使用しても十分に改善しない場合や、症状が悪化している場合は、追加使用を繰り返して様子を見ず、速やかに医療機関を受診する必要があります。
気管支喘息で救急車を呼ぶか判断するサイン
次のサインは強い発作の目印とされ、いずれかがあるときはすぐに受診が必要とされています(日本アレルギー学会)。
- 唇や爪の色が白っぽい
- 苦しくて話せない
- 歩けない
強い呼吸困難や意識レベルの低下があるときは、ためらわず救急車を呼んでください。
気管支喘息の発作が重症化するとどうなる?
発作が強くなると気道がふさがり、窒息して命を落とすこともあります。「もう少し様子を見よう」と我慢している間に悪化することもあるため、薬を使用しても息苦しさが改善しない場合は、早めの対応が重要です。
気管支喘息の発作に備えて準備しておくこと
発作時に落ち着いて対応できるよう、日頃から次の点を確認しておきましょう。
- 発作時に使う薬、使用量、使用するタイミングを医師と確認する
- 発作治療薬をすぐに使える場所に保管し、残量や使用期限を確認する
- 家族や周囲の人と、発作時の対応を共有しておく
- 発作治療薬を使う回数が増えた場合は、早めに医師へ相談する
- 症状がなくても、処方された長期管理薬を自己判断で中断しない
息苦しくて動けない、話せない、意識がもうろうとするといった症状が現在みられる場合は、医療機関への受診を検討する段階ではありません。ただちに119番に通報してください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る独立行政法人環境再生保全機構『発作が起こったら…|成人ぜん息|ぜん息などの情報館』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/attack.html.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本アレルギー学会監修『成人のぜん息』アレルギーポータル https://allergyportal.jp/knowledge/adult-asthma/.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本呼吸器学会『C-01 気管支ぜんそく』https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-01.html.(参照 2026-09-08).
Iwanaga T, Tohda Y. Epidemiology of asthma in Japan. Nihon Rinsho. 2016;74(10):1603-1608. - A.
気道が狭くなり、通常の呼吸だけでは空気を送り込めず、首や肩の筋肉を使うためとされています。
解説気管支喘息(きかんしぜんそく)の発作時にみられる「肩で息をする」状態は、狭くなった気道に空気を通すため、普段より多くの筋肉を使って呼吸しているサインです。呼吸が苦しくなっている可能性があるため、注意が必要です。
気管支喘息で肩で息をするのはなぜ?
安静時の呼吸は、主に横隔膜(おうかくまく)や肋骨の間にある筋肉によって行われます。気管支喘息の発作で気道が狭くなると、空気を出し入れするために必要な力が大きくなります。
そのため、首、肩、胸などにある「呼吸補助筋(こきゅうほじょきん)」も使って呼吸するようになります。外から見ると肩が大きく上下するため、「肩で息をしている」ように見えます。
喘息発作で入院した成人129人を対象とした研究では、呼吸補助筋の使用が1秒量の低下と関連していました(Arnold DH, et al. Am J Emerg Med. 2007)。呼吸補助筋の使用は、呼吸に強い負担がかかっていることを示す所見のひとつです。ただし、この所見だけで発作の重症度が決まるわけではありません。気管支喘息で気道が狭くなるしくみ
気管支喘息は、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こり、さまざまな刺激に対して気道が敏感になって、発作的に狭くなることを繰り返す病気です。
気道が狭くなる主な仕組みは、次の3つです(小児慢性特定疾病情報センター)。これらが重なることで、特に息を吐き出しにくくなり、呼吸に大きな力が必要になります。
気管支喘息の症状
気管支喘息では、主に次のような症状がみられます(日本呼吸器学会)。
すべての症状が現れるとは限りません。また、重い発作では空気の出入りが極端に少なくなり、喘鳴が弱くなったり聞こえなくなったりすることがあります。音がしなくなったから改善したとは限らないため、注意が必要です。
肩で息をしていると発作が重い?
発作の程度は、呼吸困難の程度によって次のように評価されます。
- 軽度(小発作): 苦しいが横になれる
- 中等度(中発作): 苦しくて横になれない
- 高度(大発作): 苦しくて動けない
- 重篤: 呼吸音が弱くなる、チアノーゼが現れる、呼吸が止まる
肩を大きく動かして呼吸している状態は、呼吸に強い負担がかかっている可能性を示します。特に、肩で息をすることに加えて、会話が難しい、横になれない、顔色が悪いといった症状がある場合は、早急な治療が必要です。
「肩で息をする」状態は喘息だけで起こるものではありません。肺炎、心不全など、別の病気による呼吸困難でもみられるため、初めて現れた場合は原因を自己判断しないことが大切です。気管支喘息の発作時の対応と治療
発作時には狭くなった気道を拡げる即効性の気管支拡張薬が使われ、ふだんの管理では気道の炎症をしずめる吸入ステロイド薬が中心になります(日本アレルギー学会・日本呼吸器学会)。肩で息をするような苦しさや、横になれない・話せないといった変化があるときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る一般社団法人日本呼吸器学会『C-01 気管支ぜんそく(C. アレルギー性肺疾患)』https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-01.html.(参照 2026-09-08).
小児慢性特定疾病情報センター(国立研究開発法人国立成育医療研究センター)『気管支喘息 概要』https://www.shouman.jp/disease/details/03_02_002/.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本アレルギー学会『成人のぜん息』アレルギーポータル https://allergyportal.jp/knowledge/adult-asthma/.(参照 2026-09-08).
Arnold DH, Gebretsadik T, Minton PA, Higgins S, Hartert TV. Clinical measures associated with FEV1 in persons with asthma requiring hospital admission. Am J Emerg Med. 2007;25(4):425-9. - A.
発熱は気管支喘息そのものの主な症状ではなく、風邪などの感染症を併発して同時に起こることがあります。
解説気管支喘息と発熱が同時にみられることはあります。ただし、発熱は喘息そのものの典型的な症状ではありません。喘息のある人に発熱がみられる場合は、風邪やインフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染症を併発している可能性があります。
気管支喘息そのもので発熱する?
気管支喘息は、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こり、さまざまな刺激によって気道が発作的に狭くなることを繰り返す病気です。
主な症状は、咳、痰、喘鳴(ぜんめい)、息苦しさなどで、発熱は典型的な症状には含まれていません(日本呼吸器学会)。そのため、喘息のある人に発熱がみられる場合は、感染症をはじめとする別の原因が関係していないかを考える必要があります。ただし、発熱の原因が必ず感染症とは限らないため、症状が続く場合は医療機関で確認してもらいましょう。気管支喘息と発熱が同時に起こる原因
喘息と発熱が同時にみられる主な理由のひとつが、呼吸器感染症の併発です。
- 呼吸器感染症による発熱: 風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、肺炎などでは、発熱とともに咳や痰などが現れることがあります。
- 感染症による喘息の悪化: 呼吸器感染症が刺激となり、それまで落ち着いていた喘息の症状が悪化することがあります。
インフルエンザでは、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身のだるさなどが比較的急速に現れるのが特徴です(厚生労働省)。
風邪、インフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染症は、喘息を悪化させる大きな要因とされています。特に、空気が乾燥して感染症が流行しやすい冬は注意が必要です(環境再生保全機構)。気管支喘息の症状
気管支喘息では、主に次のような症状がみられます。
- 発作的な咳や痰
- 呼吸時の「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音(喘鳴)
- 息苦しさや呼吸困難
- 胸苦しさや胸の圧迫感
- 夜間や早朝に起こりやすい咳や息苦しさ
すべての症状がそろうとは限りません。また、重い発作では空気の出入りが少なくなり、喘鳴が弱くなることもあるため、音が聞こえないから軽症とは限りません。
気管支喘息が呼吸器感染症で悪化するとどうなる?
呼吸器感染症を併発すると、咳、痰、喘鳴、息苦しさなどが普段より強くなり、喘息発作につながることがあります。
次のような変化がみられる場合は、喘息が悪化している可能性があります。- 咳や喘鳴が増えた
- 痰の量や色が変化した
- 夜間や早朝の症状が強くなった
- 発作治療薬を使う回数が増えた
- 発作治療薬を使っても十分に改善しない
- ピークフローが普段より低下した
- 動いたときの息苦しさが強くなった
感染症が疑われる場合も、長期管理薬を自己判断で中止してはいけません。処方されている薬の扱いについてわからないことがある場合は、医師や薬剤師に確認してください。
気管支喘息と発熱があるときに気をつけたいこと
発熱と喘息症状が重なったときは、症状の変化を記録しておくと役立ちます。日本アレルギー学会の「ぜん息日記」も、症状、ピークフロー、薬の使用状況などの記録に利用できます。発熱に加えて息苦しさや喘鳴が強まる、いつもの対処で落ち着かないといったときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る一般社団法人日本呼吸器学会『呼吸器の病気 C-01 気管支ぜんそく』https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-01.html.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本アレルギー学会『アレルギーポータル ― 成人のぜん息』https://allergyportal.jp/knowledge/adult-asthma/.(参照 2026-09-08).
独立行政法人環境再生保全機構(ERCA)『日常生活におけるぜん息悪化の要因|成人ぜん息|ぜん息基礎知識』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/causes.html.(参照 2026-09-08).
厚生労働省『インフルエンザ(総合ページ)』https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html.(参照 2026-09-08).
Tamaoki J, Nagase H, Sano H, Kaneko T, Gon Y, Miyahara N, Sagara H, Tanaka A, Horiguchi T, Tagaya E, Akaba T, Tohda Y; PGAM Committee of the Japan Asthma Society. Practical Guidelines for Asthma Management (PGAM): Digest edition. Respir Investig. 2025;63(3):405-421. - A.
気管支喘息自体で熱が出ることは通常ないとされ、風邪や肺炎などの感染症の併発が背景と考えられます。
解説大人の気管支喘息(きかんしぜんそく)では、熱が出るのかどうかが気になる方も多いようです。ここでは、喘息そのものの症状と、発熱がある場合に考えられる原因について解説します。
気管支喘息そのもので熱は出る?
気管支喘息は、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こり、咳や痰、息苦しさなどを繰り返す病気です。
発熱は、気管支喘息の典型的な症状ではありません。喘息のある人に発熱がみられる場合は、風邪やインフルエンザ、肺炎などの感染症を併発している可能性があります。気管支喘息の主な症状
成人の喘息では、次のような症状がみられるとされています(環境再生保全機構、日本呼吸器学会)。
- 夜間や早朝に起こりやすい咳や息苦しさ
- 呼吸のたびに聞こえる「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音(喘鳴)
- 発作的に現れる咳や痰、息苦しさ
- 運動、冷たい空気、たばこの煙などをきっかけに起こる咳や息苦しさ
- 胸の圧迫感や胸苦しさ
症状の現れ方や程度には個人差があり、喘鳴を伴わず、咳だけが続く場合もあります。
気管支喘息で発熱するときに考えられる原因
発熱がある場合は、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、肺炎などの呼吸器感染症を併発している可能性があります。
こうした呼吸器感染症は、喘息の症状や発作を悪化させる大きな要因です。特に、空気が乾燥して感染症が流行しやすい冬は注意が必要とされています(環境再生保全機構)。ただし、発熱の原因が必ず感染症とは限りません。発熱が続く場合や、咳、痰、息苦しさなどが強くなっている場合は、医療機関で原因を確認してもらいましょう。気管支喘息が感染症で悪化するとどうなる?
成人の喘息増悪に関する43件の研究、計3,511人を対象としたシステマティックレビューおよびメタ解析では、急性感染症の統合割合は40.19%でした。また、病原体別ではウイルスの統合検出割合が38.76%と報告されています(Chen X, et al. Ann Thorac Med. 2023)。
ただし、対象者や検査方法などは研究によって異なるため、この数値がすべての喘息患者さんにそのまま当てはまるわけではありません。
感染症を併発すると、それまで落ち着いていた咳や喘鳴、息苦しさが強まり、喘息発作につながることがあります。気管支喘息で発熱したときの対応
喘息発作が起きた場合は、あらかじめ医師から指示された方法に従い、発作治療薬を使用します。薬の使用方法や受診のタイミングについて、日頃から医師と確認しておくことが大切です。次のような場合は、ためらわずに医療機関を受診してください(環境再生保全機構)。
- 苦しくて眠れない、または横になれない
- 発作治療薬や内服薬を使用しても十分に改善しない
- 発作治療薬が手元にない
- 強い喘息発作の症状がある
- 発熱とともに、咳や痰、息苦しさが悪化している
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る独立行政法人環境再生保全機構『ぜん息とは|成人ぜん息|ぜん息基礎知識』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/index.html.(参照 2026-09-08).
独立行政法人環境再生保全機構『日常生活におけるぜん息悪化の要因|成人ぜん息|ぜん息基礎知識』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/causes.html.(参照 2026-09-08).
独立行政法人環境再生保全機構『発作が起こったら…|成人ぜん息|ぜん息基礎知識』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/attack.html.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本呼吸器学会『C-01 気管支ぜんそく|C. アレルギー性肺疾患』https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-01.html.(参照 2026-09-08).
Chen X, Zhang P, Ma Y. Prevalence of acute infection in adults with asthma exacerbation: A systematic review and meta-analysis. Ann Thorac Med. 2023;18(3):132-151. - A.
気管支喘息では、苦しくて動けない、吸入しても改善しないなどが入院検討の目安とされています。
解説気管支喘息の発作で入院が必要になるかは、症状の強さと治療への反応をあわせて判断されます。ここでは成人の場合を中心に、目安となるサインを解説します。
気管支喘息の発作(急性増悪)とは
気管支喘息の発作(急性増悪)とは、気道の炎症や収縮、分泌物の増加などによって空気の通り道が狭くなり、咳、喘鳴、息苦しさなどが急性または亜急性に悪化する状態です。
発作では、主に次のような症状が現れます。- 発作的な咳や痰
- 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音(喘鳴/ぜんめい)
- 息苦しさ
- 胸の圧迫感や胸苦しさ
症状は夜間や早朝に起こりやすい傾向がありますが、すべての症状がそろうとは限りません。また、重い発作では呼吸音が弱くなり、喘鳴が聞こえなくなることもあるため、音がしないから軽症とは限りません。
気管支喘息の発作の強さは4段階に分けられる
成人の喘息では、発作の強さが次の4段階で示されています(環境再生保全機構)。
- 軽度(小発作): 苦しいが横になれる
- 中等度(中発作): 苦しくて横になれない
- 高度(大発作): 苦しくて動けない
- 重篤: 呼吸音が弱くなる、チアノーゼが現れる、呼吸が止まる
チアノーゼとは、血液中の酸素が不足し、唇や指先などが青紫色になる状態です。
気管支喘息で入院が必要になる症状の目安
入院するかどうかは、症状の強さだけでは決まりません。医療機関では、主に次の項目を総合して判断します(GINA 2025)。
- 息苦しさや喘鳴などの程度
- 呼吸数、脈拍、酸素飽和度
- 1秒量やピークフローなどの呼吸機能
- 発作治療薬などに対する反応
- 過去の入院歴や重い発作の経験
- 帰宅後に適切な治療や経過観察ができるか
- 受診後のフォローアップが可能か
特に、治療を始めてからも症状や呼吸機能が十分に改善しない場合は、入院が必要になる可能性が高まります。
息継ぎのため単語程度しか話せない、前かがみになって呼吸している、落ち着きがない、呼吸をするたびに首や肋骨の周囲の筋肉を使っているといった状態は、重い発作を示すサインです。救急外来を受診する目安
中等度の発作で、医師から指示された発作治療薬を使用しても十分に改善しない場合は、救急外来を受診する必要があります。
次のような場合には、ためらわずに医療機関を受診するようにしてください。- 苦しくて眠れない、または横になれない
- 発作治療薬や内服薬を使用しても十分に改善しない
- 発作治療薬が手元にない
- 強い喘息発作の症状がある
発作治療薬の種類や使用量、追加で使用する間隔は、治療内容によって異なります。発作時に自己判断で薬を使い続けず、あらかじめ医師と決めた行動計画に従ってください。
気管支喘息の発作で救急車を呼ぶべきサイン
次のような場合は、重篤な発作の可能性があるため、ただちに救急車を呼びましょう。
- 苦しくて動けない
- 息継ぎのため、ほとんど話せない
- 意識がもうろうとしている、または反応が鈍い
- 唇や指先が青紫色になっている
- 呼吸音が著しく弱い、または胸から呼吸音がほとんど聞こえない
- 呼吸が止まっている、または止まりそうである
- 発作治療薬を使用しても急速に悪化している
救急車を待つ間も、可能であれば医師から指示された発作治療薬を使用し、衣服を緩めて呼吸しやすい姿勢をとります。ひとりで移動しようとせず、周囲の人に助けを求めてください。
気管支喘息で入院したあとに行われる治療
医療機関では、発作の程度に応じて、主に次のような治療が行われます(GINA 2025)。
- 酸素不足がある場合の酸素投与
- 短時間作用性β₂刺激薬などの気管支拡張薬の吸入
- 必要に応じた抗コリン薬の吸入
- ステロイド薬の内服または点滴
- 酸素飽和度や呼吸機能の継続的な確認
これらの治療は入院後だけでなく、救急外来でも行われます。治療への反応を確認したうえで、帰宅できるか、入院が必要かが判断されます。
発作や入院を繰り返さないためには、退院後も吸入ステロイド薬などによる長期管理を続け、吸入方法や発作時の行動計画を医師と確認することが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る独立行政法人環境再生保全機構『発作が起こったら…|成人ぜん息|ぜん息基礎知識』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/attack.html.(参照 2026-09-08).
独立行政法人環境再生保全機構『成人ぜん息の治療、治療の全体図|成人ぜん息|ぜん息基礎知識』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/index.html.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本呼吸器学会『C-01 気管支ぜんそく(C. アレルギー性肺疾患)』https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-01.html.(参照 2026-09-08).
Global Initiative for Asthma. Asthma management and prevention for adults, adolescents and children 6–11 years (2025). A summary guide for healthcare providers. Published June 2025. Available from: ginasthma.org - A.
喘息発作時の呼吸や繰り返す咳が、胸や背中の筋肉・胸郭に負担をかけるためと考えられています。
解説気管支喘息(きかんしぜんそく)の代表的な症状は、咳や喘鳴、息苦しさです。喘息に伴って胸や背中に痛みを感じることもありますが、痛みそのものは喘息の典型的な症状ではありません。ここでは、考えられる原因と注意すべき症状について解説します。
気管支喘息で背中の痛みが出るのはなぜ?
気管支喘息は、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こり、気道が狭くなる発作を繰り返す病気です。発作時には、気道の粘膜の腫れや気管支の収縮、分泌物の増加などによって空気の通り道が狭くなり、特に息を吐き出しにくくなります。
息苦しさが強いと、普段の呼吸ではあまり使わない首、肩、胸などの筋肉(呼吸補助筋)を使って呼吸することがあります。激しい呼吸が続くと、胸や背中の筋肉に負担がかかり、痛みや張りを感じる可能性があります。
喘息発作で呼吸補助筋を使用している状態は、呼吸機能の低下と関連する重症化のサインのひとつです(Arnold DHら, Am J Emerg Med. 2007)。ただし、この研究は呼吸補助筋の使用と背中の痛みとの直接的な因果関係を示したものではありません。気管支喘息の症状
気管支喘息では、主に次のような症状がみられます。
- 発作的な咳や痰(たん)
- 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音(喘鳴/ぜんめい)
- 息苦しさ
- 胸苦しさや胸の圧迫感
- 夜間や早朝に起こりやすい咳や息苦しさ
冷たい空気、たばこの煙、ほこり、強いにおい、運動などが症状の引き金になることもあります。
背中の痛みは喘息の代表的な症状ではないため、喘息に伴う筋肉への負担だけでなく、ほかの病気が隠れていないかを考える必要があります。気管支喘息の咳が背中や胸の痛みにつながることがある
激しい咳や長引く咳によって、胸郭(きょうかく)を動かす筋肉に繰り返し負担がかかり、胸や背中に筋肉痛のような痛みが生じることがあります。
まれですが、強い咳によって肋骨(ろっこつ)が骨折することもあります。咳による肋骨骨折の患者さん54人を調べた研究では、85%に3週間以上続く咳があり、骨密度が正常な人にも骨折がみられました(Hanak Vら, Mayo Clin Proc. 2005)。
咳や深呼吸、体をひねる動作などで特定の場所が強く痛む場合や、押すと痛む場合は、胸まわりの筋肉や肋骨に負担がかかっている可能性があります。痛みが続く場合は医療機関を受診してください。気管支喘息の発作が重症化するとどうなる?
喘息発作の強さは、呼吸困難の程度に応じて次のように示されています(環境再生保全機構)。
- 軽度(小発作): 苦しいが横になれる
- 中等度(中発作): 苦しくて横になれない
- 高度(大発作): 苦しくて動けない
- 重篤: 呼吸音が弱くなる、チアノーゼが現れる、呼吸が止まる
発作が重くなるほど呼吸に使う筋肉への負担も大きくなります。ただし、喘鳴が弱くなったからといって改善したとは限りません。重い発作では空気の出入りが少なくなり、呼吸音そのものが弱くなることがあります。
胸や背中の痛みで注意したいこと
胸や背中の痛みは、喘息以外にも次のような原因で起こります(日本呼吸器学会)。
次のような場合は、喘息発作や緊急性の高い別の病気の可能性があるため、ただちに救急外来を受診するか、救急車を呼びましょう。
- 胸や背中に突然、激しい痛みが現れた
- 痛みとともに強い息苦しさ、冷や汗、速い脈、失神などがある
- 苦しくて横になれない、眠れない、または動けない
- 発作治療薬を使用しても息苦しさが改善しない
- 唇や指先が青紫色になっている
- 意識がもうろうとしている
痛みが比較的軽くても、長く続く場合や繰り返す場合は、呼吸器内科や循環器内科などの医療機関に相談してください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る一般社団法人日本呼吸器学会「C-01 気管支ぜんそく - C. アレルギー性肺疾患」https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-01.html.(参照 2026-09-08).
独立行政法人環境再生保全機構「ぜん息とは(成人ぜん息 ぜん息基礎知識)」https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/knowledge/index.html.(参照 2026-09-08).
独立行政法人環境再生保全機構「発作が起こったら…(成人ぜん息)」https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/attack.html.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本呼吸器学会「Q8 急に胸が痛くなり良くなりません。心臓や肺の病気でしょうか?」https://www.jrs.or.jp/citizen/faq/q08.html.(参照 2026-09-08).
Hanak V, Hartman TE, Ryu JH. Cough-induced rib fractures. Mayo Clin Proc. 2005;80(7):879-882.
Arnold DH, Gebretsadik T, Minton PA, Higgins S, Hartert TV. Clinical measures associated with FEV1 in persons with asthma requiring hospital admission. Am J Emerg Med. 2007;25(4):425-429. - A.
気管支喘息の症状として、倦怠感(疲労)はよく報告される症状です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る喘息は、咳や胸の圧迫感、息切れ、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)などの症状が知られていますが、実は「倦怠感」(だるさや疲れを感じる状態)もよく見られる症状の一つです。
実際、ある研究では、喘息の外来患者さんのうち、約63%の方が重度の倦怠感を経験していると報告されています。
この倦怠感は、喘息の治療目標である症状コントロールや、患者さんの生活の質(Quality of Life)にも大きく影響を与えると指摘されています。
倦怠感は、息切れ、うつ病、不安といった症状と関連があることが示されていますが、肺の機能の低下度や喘息自体の重症度とは、必ずしも関連があるわけではないとされています。
このように、喘息では身体的な症状だけでなく、倦怠感のような見過ごされがちな症状も患者さんの日常生活に影響を与えることがあるため、適切な対処が重要です。 - A.
鼻水は喘息に合併しやすい副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の症状であり、これらの疾患が喘息と関連しています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息の患者さんは、しばしば鼻の病気である慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎を合併することが知られています。
これらの鼻の病気では、鼻の粘膜に炎症が起こり、以下のような症状が現れます。- 鼻水(鼻漏)
- 鼻づまり
- 後鼻漏(鼻水が喉に流れ込むこと)
- 咳
特に「好酸球性副鼻腔炎」というタイプの慢性副鼻腔炎は、難治性の喘息と高い確率で合併することが報告されています。
これらの鼻の病気と喘息は、アレルギー性の炎症メカニズムが共通しているため、密接に関連していると考えられています。
鼻症状がある場合、それが喘息を悪化させる要因となることもあるため、鼻の病気の治療も喘息管理において重要となります。 - A.
気道の炎症や狭窄により空気が通りにくくなることで生じます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息の主な病態は、気道(空気の通り道)の慢性的な炎症です。
この炎症が長期間続くと、気道でさまざまな変化が起こります。
具体的には、以下のような状態になることで気道が狭くなり、空気が通りにくくなるため、特徴的な喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼーという呼吸音)が発生します。気道の腫れ
炎症によって気道の壁がむくんで厚くなります。
粘液の増加
気道の内側で粘液(痰)がたくさん作られ、気道を塞ぎます。
気管支の収縮
気管支を取り巻く筋肉が縮んで、気道がさらに細くなります。
これらの変化には、好酸球、リンパ球、マスト細胞、好中球など、さまざまな炎症に関わる細胞が関与しています。 - A.
確立された診断基準はありませんが、診断の目安があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る喘息の診断は、特定の検査だけで決まるものではなく、症状や検査結果を総合的に判断します。
以下のような項目が、診断の目安となります。上記のうち、1, 2, 3, 6が重要です。
治療を優先せざるを得ない場合は、薬剤の反応性を持って評価しますが、経過中の検査により診断の再評価を行うことが重要です。 - A.
β2刺激薬の吸入でも改善しない場合や、増悪を繰り返す場合には受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る喘息では「息苦しくても数分で治まる軽い発作」と思って放置しがちですが、次のようなときは受診が必要です。
- ①短時間で呼吸困難や喘鳴が強まり、β2刺激薬を2回吸入しても改善しない
- ②夜間・早朝の発作が週2回以上続く、または日中活動が制限される
- ③ピークフロー値が自己最高値の80%未満に低下した
- ④会話が途切れる、肩で息をする、唇が紫色になるなど重篤な兆候がある
また、症状が軽くても繰り返す場合は、早めに呼吸器・アレルギー専門医に相談し、治療内容を見直すことが悪化防止につながります。
- A.
重症喘息では、日常的な息苦しさ、夜間の悪化などの症状がみられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る重症喘息では、軽症喘息と比較して、以下のような症状がみられます。
- 息切れ、喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅーという音)、咳、胸の締め付け感などの症状が強く、頻繁に起こる
- 夜間や早朝に症状が悪化しやすい
- 少しの運動でも息切れや喘鳴が起こる
- 頻繁に喘息発作を起こし、入院が必要になることもある
- 日常生活に支障をきたす
- QOL(生活の質)が低下する
- 呼吸機能が低下する
- ステロイド薬への依存度が高くなる
重症喘息は、軽症喘息よりも症状が重く、治療が難しい病気です。 - A.
喘鳴がなくても気管支喘息の可能性はあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る喘鳴がみられない場合でも、気管支喘息の可能性は十分にあります。
喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)は、気道が狭くなることで発生しますが、必ずしもすべての喘息患者さんにみられるわけではありません。特に大人や軽度の喘息の場合、喘鳴が顕著でないことが多く、主な症状が咳や息苦しさ、胸の圧迫感に限られることがあります。
咳喘息と呼ばれるタイプでは、慢性的な咳が主な症状で、喘鳴がほとんどみられないこともあります。そのため、喘鳴がない場合でも、他の症状や肺機能検査などを基に、気管支喘息の診断が必要です。喘鳴がなくても症状を軽視せず、医師に相談することが大切です。 - A.
重積発作は、喘息の発作が24時間以上持続する状態です。
解説気管支喘息の重積発作は、持続的な喘息発作が24時間以上続き、適切な治療がなければ生命に危険を及ぼす状態です。
重積発作の主な症状には、激しい息切れ、胸の圧迫感、咳、重度の呼吸困難が含まれます。
治療には、酸素療法や気管支拡張薬の投与、ステロイドの使用が含まれ、重症の場合には人工呼吸が必要となることもあります。
重積発作は、適切な治療が遅れると呼吸不全に至り、命に関わるため、集中治療が必要です。早めの対処が非常に重要で、重症化する前に速やかに医療機関を受診することが大切です。
気管支喘息の治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る相馬 一亥. 気管支喘息の重積発作の治療. 日内会誌 . 1992, 81, 840-845.
関西医科大学救命救急センター. 重症気管支喘息症例の検討. 関西医大誌. 1991, 43, p.32-39. - A.
気管支喘息の症状として、喉の違和感が現れることがあります。
解説気管支喘息の症状として喉の違和感が現れることがあります。
気管支喘息は気道の炎症に関連しており、その結果として喉の違和感や咳が生じることがよくあります。
特に初診時に、喉の違和感や咳を訴える患者さんが多く見られます。これは、気道の炎症や粘液の分泌が喉に影響を与えるためです。
喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)がない軽い症状でも、喉の違和感や咳が続く場合は早めの受診が推奨されます。喉の違和感は風邪やアレルギー性鼻炎とも共通する症状ですが、気管支喘息では特に注意が必要です。
気管支喘息の治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る大 越 俊 夫ほか. 咽喉頭異常感とフロー・ボリューム曲線. 日気食会報. 1992, 43(1), p.12-18.
池田 賢次ほか. 気管支喘息の診断と治療─トータルコントロールを目指して─. 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌. 2008, 18, p.197-202. - A.
何らかの刺激が加わることにより気管支の筋肉が収縮し、気道が狭くなる状態です。
解説気管支攣縮(気管支痙攣)は、気管支の筋肉が収縮し、気道が狭くなる状態を指します。
原因は多岐にわたり、アレルギーや気道への刺激、運動などによって引き起こされます。
気管支攣縮が発生すると、呼吸が困難になり、咳や喘鳴(ヒューヒューとした呼吸音)などの症状が現れます。
気管支喘息の発作時によくみられる症状ですが、喘息を持たない人でも運動後に運動誘発性喘息として発症することがあります。
また、チューブ、麻酔薬などの薬剤へのアレルギー反応でも引き起こされることがあります。
気管支喘息の治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本麻酔科学会.麻酔を受けられる方へ.公益社団法人 日本麻酔科学会,https://anesth.or.jp/users/common/receive_anesthesia?page=11(参照 2024-09-30)
藤本 繁夫ほか. 運動誘発喘息. 体力科学. 1998, 47, 453~460. - A.
医師から処方された吸入薬などを使用します。原因となるアレルゲンやきっかけの回避も重要です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支が狭くなる状況にならないように、普段から吸入ステロイドや気管支拡張薬(β2刺激薬)を定期的に吸入することが基本となります。これらの薬は気道の炎症を抑え、気管支を広げる効果があります。喘息の症状や重症度により、量を調節したり他の薬を追加したりします。
また、発作を予防するためにはアレルゲン(アレルギーの原因物質)やきっかけの回避が重要であり、チリ・ダニやハウスダストなど、原因が分かっている場合はそれらを避けたり、禁煙することも有効です。
発作が起こってしまった場合には、即効性のある短時間作用型β2刺激薬(SABA)の使用が有効です。また、酸素吸入が必要な場合もあります。
使用しても改善しない場合は、すぐに病院を受診してください。
気管支喘息の治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。 - A.
大人の喘息症状は咳、喘鳴、息切れ、胸の圧迫感があり、特に夜間や運動後に悪化します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る大人の気管支喘息の症状には、咳、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音)、息切れ、胸の圧迫感や苦しさがあります。
これらの症状は、特に夜間や早朝に悪化しやすく、運動後や冷たい空気を吸ったとき、アレルゲン(花粉、ダニ、ペットの毛など)や刺激物(タバコの煙、強い香りなど)に触れたときに引き起こされることが多いです。症状が重い場合、日常生活や睡眠に支障をきたすこともあります。
喘息の診断には、症状の頻度や持続時間、誘発因子の特定に加え、肺機能検査やアレルギー検査が行われます。早めに医師の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。
気管支喘息の治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。 - A.
気管支喘息の症状や原因、お近くの病院や対処方法は症状検索エンジン「ユビー」で調べられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る体調に不安がある方や医療機関への受診を考えている方向けに、20問〜30問程度の質問に答えることで、関連する病名や適切な受診先を調べられる症状検索エンジン「ユビー」を無料で提供しており、多くの患者様にご利用いただいています。
気になる病気や症状がありましたら、ぜひご利用ください。 - A.
COPD(慢性閉塞性肺疾患)、心不全などで似た症状がみられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息と症状が似ている病気はいくつかあり、正しい診断が重要です。
代表的なものとして慢性閉塞性肺疾患(COPD)があげられます。COPDは主に喫煙者にみられ、慢性的な咳や痰、息切れが特徴です。
また、うっ血性心不全も咳や喘鳴、息苦しさを起こすため、喘息と誤診されることがあります。
その他、後鼻漏症候群や逆流性食道炎、肺がんなども慢性的な咳の原因となることがあり、それらの病気と見分ける必要があります。
これらの病気は診察や肺機能検査、レントゲン、CT、血液検査などで見分けられるため、自己判断せず、専門医の診断を受けることが大切です。 - A.
喘息の初期症状には喘鳴(ぜんめい)や咳、痰、息切れなどが挙げられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息発作の初期症状としては、喉の違和感や軽い咳、胸の締め付け感、息苦しさ、痰の増加などが挙げられます。
特に、夜間や早朝に症状が出やすく、「なんとなく息がしづらい」といった軽い兆候から始まることが多いです。
また、ヒューヒュー、ゼーゼーといった喘鳴(ぜんめい)が聴こえたり、深呼吸をすると胸が苦しく感じることもあります。
これらの症状が進行すると、息を吐くのが特に困難になり、会話や動作がしづらくなるなどのより顕著な呼吸困難へと悪化する可能性があります。
風邪の引き始め、天候の変化、アレルゲン(花粉・ハウスダストなど)との接触、運動後などで症状が悪化しやすいため、発作の前兆を把握し、適切な対策を取ることが必要です。
症状はゆっくり進行する場合もあれば、たった1日で急激に悪化して入院が必要になる場合もあるので、症状が軽い場合であっても注意しましょう。 - A.
喘鳴(ぜんめい)や息切れ、咳、息苦しさなどの症状がみられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息の主な症状には、咳、喘鳴(ぜんめい)、息苦しさ、胸の圧迫感などがあります。
特に夜間や早朝に症状が悪化しやすいのが特徴です。気道が狭くなることで「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった音(喘鳴)が出たり、息切れが起こったりします。
重症化すると呼吸困難を引き起こし、発作時には酸素不足で唇や指先が紫色(チアノーゼ)になることもあります。
運動や寒暖差、ストレス、アレルゲン(ダニ・花粉・ハウスダストなど)によって症状が引き起こされることがあり、日常生活に大きな影響を与えます。
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