喘息
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:6/25/2023
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喘息について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
喘息と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸音がある
- 症状の頻度
- 年に数回程度は同じような症状がある
喘息のQ&A
- A.
気管や気管支に慢性的な炎症があり、発作的な喘鳴(ぜんめい)や息苦しさを繰り返す病気です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る喘息の人は、気管や気管支が慢性的に炎症を起こして過敏になっており、喘息でない人に比べて空気が通りにくくなっています。
風邪を引いたり、花粉やハウスダストなどのアレルゲンを吸い込んだりした刺激によって気管支が収縮し、喘鳴(ぜんめい:呼吸をする時にゼーゼー、ヒューヒューという音が鳴ること)や息苦しさ、咳などの症状が出る病気です。
このような症状が悪化したり改善したりを繰り返すことが、気管支喘息の特徴です。 - A.
体質や環境などのさまざまな原因が複合し、気管支喘息を発症すると考えられています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る喘息になりやすい体質や環境など、さまざまな原因が複合して気管支喘息を発症すると考えられています。
アレルギー性の炎症が起こるタイプと、アレルギー以外の炎症が起こるタイプがあります。喘息になりやすい体質
- 遺伝
- アレルギー素因(アトピー性皮膚炎、花粉症など)
- 肥満
喘息になりやすい環境の例
- アレルゲン吸入(ダニ、花粉、ハウスダスト、動物の毛やフケなど)
- 喫煙
- 大気汚染
- A.
気管支の変形が起こって肺の空気の流れが悪くなり、喘息症状が治りにくくなることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る喘息を放置することで慢性的な炎症が長引くと、気管支が傷ついて変形し、肺の中の空気が出しづらくなっていきます。こうなると喘息症状が治りにくくなり、治療が効かずに重症化してしまいます。
また、子供の場合では、肺の発育が不十分になる可能性があります。 - A.
喘息発作が原因で亡くなることもあります。発作を予防することが重要です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る喘息死の件数は1997年以降減少を続けていますが、喘息発作が命に関わる可能性はゼロではありません。喘息の発作によって気管支が完全に詰まり、息ができずに窒息する場合があるため、発作が起こってから1~3時間以内に急死するケースが多いです。
対策としては、発作が起こっていない時でも、予防のための吸入をしていくことが重要です。発作時の吸入に依存してしまうと、重症でない喘息の方でも重篤な発作から喘息死を起こすリスクがあります。発作時吸入の使用頻度によっては予防薬の内容を見直す必要がありますので、定期受診の際には使用状況を主治医に報告しましょう。 - A.
新型コロナウイルス感染症がきっかけで気管支喘息発作を起こすことはあります。コロナ後遺症でよくある息切れの症状は、気管支喘息とは別物だと考えられています。
解説気管支喘息発作は、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ感染症)に限らず、一般的な風邪のウイルス感染をきっかけにも起こります。コロナ感染後に初めて気管支喘息の診断を受けた場合も、「コロナ感染によって発症した」というよりも「もともと気管支喘息による気管支の炎症を抱えていて、コロナ感染症によって発作が起きた」と考えるのが妥当です。
なお、コロナ感染症の後遺症(以下、コロナ後遺症)でよくある息切れ症状の多くは、気管支喘息とは異なる病態ではないかと言われています。気管支喘息では気管支が狭くなることで息がしにくくなりますが、コロナ後遺症では肺から血液に酸素を取り込む部分に障害が起きることで息切れが生じることが多いようです。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るSalman Siddiqui. Pathological disease in the lung periphery after acute COVID-19. Lancet Respir Med. 2021, 9, p.1089-1090.
Xiaojun Wu. 3-month, 6-month, 9-month, and 12-month respiratory outcomes in patients following COVID-19-related hospitalisation: a prospective study. Lancet Respir Med. 2021, 9, p.747-754. - A.
普段の喘息治療が順調でない時や、発作を誘発するようなきっかけがあった時(アレルゲン吸入や風邪など)などに発作が起こりやすいです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る発作(増悪)を起こしやすくする要因として、以下の2つに分けられます。
- 気管支が過敏になって刺激を受けやすい状態(個人的要因)
- 気管支に対する刺激になるもの(環境要因)
以下に挙げる、発作を起こしやすくする要因のうち、どのような時に特に発作が起こりやすいかには個人差があります。
個人的要因の例
- 過去(特に1年以内)に重篤な発作を起こしたことがある
- 喘息の治療が順調でない、もしくは未治療である
- 治療薬の不適切な使用(毎日の吸入ができていない、吸入を上手にできていないなど)
- 依存症(鼻炎・副鼻腔炎、肥満、胃食道逆流症、COPDなど)
- 月経・妊娠
- 運動
環境要因の例
- 喫煙
- アレルゲンの吸入(ハウスダスト、ダニ、花粉、動物の毛やフケ、カビ、昆虫など)
- 天気(気温・気圧の変化、雨など)
- 大気汚染(屋外:黄砂やPM2.5、屋内:ホルムアルデヒドなど)
- アルコール
- 薬(一部の鎮痛剤など)
- 呼吸器感染症(風邪など)
- A.
喘鳴(ぜんめい)や息切れ、咳、息苦しさなどの症状が見られます。
解説喘鳴(ぜんめい:呼吸をする時にゼーゼー、ヒューヒューという音が鳴ること)や息切れ、咳、息苦しさなどの症状が繰り返し起こります。
これらの症状は風邪、運動、アレルゲン吸入、天候変化などがきっかけで起こりやすく、症状が変動するのが特徴です。
また、夜間や早朝に症状が悪化しやすいという特徴もあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る喘息予防・管理ガイドライン2021
- A.
喘鳴(ぜんめい)や咳、痰、息切れなどが生じ、徐々に悪化していきます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息の初期症状では、わずかな咳や喘鳴、息苦しさ、痰の増加などが見られ、次第に症状が悪化していきます。
咳や喘鳴、息苦しさ、痰などの症状がすべて出るとは限りません。
症状はゆっくり進行する場合もあれば、たった1日で急激に悪化して入院が必要になる場合もあるので、症状が軽い場合であっても注意しましょう。 - A.
COPD(慢性閉塞性肺疾患)、心不全、肺がん、肺炎などで似た症状が見られます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る咳や喘鳴、息苦しさなどを起こす病気としてはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、うっ血性心不全、喉頭炎などが挙げられます。
他には肺がん、気胸、肺塞栓症、肺炎などでも、息苦しさを伴う咳が見られることがあります。 - A.
気管支喘息の症状や原因、お近くの病院や対処方法は症状検索エンジン「ユビー」で調べられます。
解説体調に不安がある方や医療機関への受診を考えている方向けに、20問〜30問程度の質問に答えることで、関連する病名や適切な受診先を調べられる症状検索エンジン「ユビー」を無料で提供しており、多くの患者様にご利用いただいています。
気になる病気や症状がありましたら、ぜひご利用ください。
https://ubie.app/lp/search/bronchial-asthma-d228参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る - A.
問診・診察に加えて、胸部X線検査、血液検査、肺機能検査、喀痰検査などの検査結果から診断します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息は、問診や診察、さまざまな検査などから総合的に診断します。
問診
過去の咳のエピソードや、アレルギー体質がないかなど詳細に伺います。
診察
胸の聴診を中心に全身の診察を行います。
検査
- 胸部X線検査
- 血液検査
- 呼吸機能検査
- 喀痰検査
また、合併症がないかをより詳しく調べるために副鼻腔の検査(場合によって耳鼻咽喉科の受診)や尿検査、胸部CT検査などが追加されることがあります。
- A.
気管支の炎症を抑えるための吸入薬や内服薬などを組み合わせた治療をします。生活環境についての指導も行います。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息の治療は、発作予防のための治療と発作時の臨時的な治療に分けられます。成人では症状がなくなっても「完治」とはならず、予防のための治療は長期間に及びます。
発作予防のための治療
発作予防では、吸入ステロイド薬を中心として、他にいくつかの吸入薬や内服薬、定期的な皮下注射薬を組み合わせた治療を行います。
また、気管支喘息の予防には、アレルゲンの回避や睡眠時間の確保など、生活環境を整えることも重要です。発作時の臨時的な治療
発作時には、重症度に応じて、吸入薬や内服、点滴などを使用して症状の改善を目指します。
重症の発作では、入院による治療(安静の上での酸素投与や重症の場合は人工呼吸器管理など)が必要になることがあります。 - A.
気道の炎症を抑え、発作を予防することが大切です。吸入を毎日欠かさず、規則正しい生活を心がけましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る発作予防となる毎日の吸入をしていないと、発作を起こしやすくなります。
また、睡眠不足などのストレスやアレルゲンの吸入、風邪、肺炎などが発作を起こすきっかけになることがあるので注意しましょう。
その他、予防のためには、以下のことに注意しましょう。- 症状がなくても毎日の吸入を続けること
- 規則正しい生活を心がけること
- 風邪を引かないよう体調管理すること
- アレルゲンを回避すること(自宅や職場の環境改善や、花粉時期のマスク着用など)
発作が起こった場合には、我慢せず早めに発作用の吸入薬を使用することが重要です。
- A.
炎症やアレルギーを抑えたり気管支を拡張させる吸入薬・内服薬・皮下注射薬を使用して治療を行います。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気管支喘息の治療のために使われる薬は、発作予防のための薬と発作時に臨時で使用する薬に分けられます。
発作予防のための薬
発作予防では、炎症を抑える作用のある吸入ステロイド薬が治療の中心になります。
他にも気管支拡張剤の吸入や、アレルギーを抑える内服薬と皮下注射薬を組み合わせます。発作時に用いる薬
発作時には、予防とは別に緊急で使用する、即効性の気管支拡張剤(吸入薬)を使用します(一部、予防にも発作自体にも使用できる薬もあります)。
緊急用に内服のステロイド剤を処方されることもありますが、使用するタイミングについては医師の指示に従ってください。 - A.
吐き気、頭痛、動悸などが挙げられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るテオフィリン(テオドール®、テオロング®、ユニフィル®)の主な副作用は吐き気、頭痛、腹痛、食欲不振、動悸ですが、それぞれの副作用はいずれも頻度5%未満です。
稀ですが重大な副作用としては痙攣、消化管出血などがあります。
内服を始めてから気になる症状があれば、医師に報告しましょう。 - A.
発作治療の吸入薬を使用しても効果が得られない場合は、より強力な治療を行う必要があります。早めに受診してください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る発作治療の吸入薬を使用しても症状が改善しない場合は早めに受診してください。また、主治医から個別に受診の目安について説明を受けている場合はその指示に従ってください。
特に、以下の場合は、速やかに救急外来を受診しましょう。- 苦しくて横になれない、歩くのが辛い
- 発作治療の吸入薬を1~2時間おきに使用しなければいけない
- 症状が悪化していく
病院では、吸入薬の追加、ステロイドの内服薬や点滴、アドレナリン皮下注射などを使用して治療を行います。
重症度によって酸素投与や人工呼吸器管理が必要になることもあります。 - A.
一時的に咳を抑える市販薬はありますが、治療の基本となる吸入薬は市販されていません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る基本的には治療の中心は予防・発作ともに吸入薬ですが、吸入薬は市販されていません。
吸入薬を使用しないことは重症化のリスクにもなるため、市販の薬だけで治療を試みることはおすすめできません。
市販薬はあくまでも受診までの症状緩和のための短期間の使用に留め、薬で症状が改善した場合も早めに病院を受診することをおすすめします。
また、もし市販の内服薬を選ばざるを得ない時は、「気管支拡張作用」「抗アレルギー作用」のある薬、漢方薬では柴朴湯(さいぼくとう)や麦門冬湯(ばくもんどうとう)などを選びましょう。 - A.
母子ともに影響はほとんどなく、妊娠中でも使用可能です。気管支喘息を持つ方は、妊娠中も吸入薬を継続することが重要です。
解説発作予防・発作治療の吸入薬の多くは母子のリスク増加がほとんどないと言われており、妊娠中でも使用することができます(吸入薬だけでなく内服薬も同様です)。
しかし、妊娠が分かったら念のため主治医に報告し、不安があれば主治医に相談しましょう。
妊娠中の減薬は症状や発作が増えやすいと言われており、妊娠中の発作は早流産や低出生体重のリスクになってしまいます。
発作が起きないよう毎日の吸入薬を継続すること、また、発作が起きたときは躊躇なくいつも通りの発作治療をすることが、妊婦と胎児のどちらにとっても最良の選択です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る喘息予防・管理ガイドライン2021. 株式会社協和企画,2021.
L J Tata. Effect of maternal asthma, exacerbations and asthma medication use on congenital malformations in offspring: a UK population-based study. Thorax. 2008, 63, p.981-987. - A.
小児喘息の多くが(特にダニの)アレルギーに関連します。 症状や治療は大人の場合とほとんど同じです。
解説小児喘息の特徴
小児喘息では、アレルギー性(アトピー型)が多く、特にダニに対するアレルギーが関連していることが特徴です。
気管支喘息以外のアレルギー疾患を合併することが多く、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーに始まり、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎と、いろいろな臓器で次々にアレルギー性疾患を発症することを「アレルギーマーチ」と呼びます。小児喘息の治療方針
気管支喘息は乳幼児期に発症し、思春期にかけて改善・寛解する傾向があり、治癒を目指した治療を行います。
一部の皮下注射薬は乳幼児期には使用できませんが、6~12歳以降では大人と同様の薬を使用できます。
一部の小児喘息は、大人の気管支喘息に移行します。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る喘息予防・管理ガイドライン2021. 株式会社協和企画,2021.
増田敬. アレルギーマーチ : 原点から未来への展望. 日本小児臨床アレルギー学会誌. 2021, 19, p.231-238. - A.
喘鳴(ぜんめい)や息苦しさを感じたら早めに受診しましょう。咳が長引く際も早めの受診をおすすめします。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る息苦しさや喘鳴(ぜんめい:呼吸をする時にゼーゼー、ヒューヒューという音が鳴ること)を自覚した場合は、早めの受診をおすすめします。症状が咳のみの場合、症状が出始めてから3週間以内のものは、多くが風邪などの感染症による咳と言われていますが、短期間の咳でも症状が夜間や早朝に目立つ場合や喘鳴が伴う場合には、気管支喘息の可能性があります。
咳が2ヶ月以上続く場合は、気管支喘息に限らず肺炎や咽頭炎など何らかの病気が隠れていることが多いので、早めに受診しましょう。 - A.
呼吸器内科、アレルギー科などを受診しましょう。喘息発作が強い場合は救急科も検討しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る呼吸器内科とアレルギー科はいずれも気管支喘息の診療を行っているため、お近くのクリニックを受診してください。
以下の症状が見られる場合は、中等症以上の気管支喘息発作が起こっていると考えられますので、すぐに救急科を受診しましょう。- 息が苦しくて横になることができない
- 歩くのも辛い
- 息が苦しくて会話が難しい
- A.
咳が出るタイミング、痰の色や性質、喘鳴の有無などの症状に加えて、ペットの有無や職業など、アレルゲンとの接触の有無を説明しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る咳や喘鳴などの症状については、問診時に以下のことを聞かれます。
- いつから出るか
- どのようなきっかけ(会話や運動など)や環境(職場/自宅や気候など)で出やすいか
- 過去にも同じ症状が出たことがあるか
いつから症状があるか、どのようなきっかけで出やすいかは診察室ですぐに思い出せない患者さんが多いように感じますので、事前にまとめておくとスムーズに伝えやすいでしょう。
他にも以下のことを伝えてもらえると、診断の上で参考になります。- 花粉症などのアレルギーの有無
- 副鼻腔炎(蓄膿症)かどうか
- 喫煙習慣の有無
- ペットの有無
- 家族に喘息の人がいないか
監修医師
診療科・専門領域
- 呼吸器内科